2005-02-28 第162回国会 衆議院 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会 第2号
国際テロ組織あるいはフセイン政権の残党だけではなくて、アラブ民族主義者とかイスラム教の過激派とか、さらにそうした思想とか宗教とは関係のない犯罪者集団まで加わって、非常に混沌としてきている。
国際テロ組織あるいはフセイン政権の残党だけではなくて、アラブ民族主義者とかイスラム教の過激派とか、さらにそうした思想とか宗教とは関係のない犯罪者集団まで加わって、非常に混沌としてきている。
第一は、一九八〇年代になりまして、それまでの政治イデオロギーでありましたアラブ民族主義など世俗的な民族主義がその権威を失墜させまして、それに代わってイスラム運動が国際政治経済の場で注目を集めるようになったということです。 第二は、ほぼ時を同じくして、我が国において自然科学研究のみならず、人文・社会科学研究においてもプロジェクト単位の学際的研究活動の必要性が自覚されるようになったということです。
それで、二十世紀になってからは、いわゆるアラブ、ちょっとイスラム全体の話はできませんけれども、アラブ民族主義。これは、経済的にはいわゆる国有化を中心とした社会主義を基にしながら、国境を言わば越えた形でアラブの民族主義というのをやることによって国を発展させ、かつ、それぞれの国民は一体感を持つということでやってこられた。これがやっぱりうまくいかなかった。
その意味でいうと、サダム・フセインのようなリーダーが故国を回復するという運動としてクウェートを併合するというふうに言ったときに、ナショナリズムをくすぐり、ある面でいうとアラブ民族主義の心琴に触れるようなアピールをすることだけは否定できない。脱植民地、反植民地というイデオロギーを出せばそれなりにやっぱり説得してしまうという論理がそこに潜んでいるということは忘れることはできない。
まず最初に、アラブの大義とは何かということでございますけれども、一般的にアラブの大義というのは、今日においてイスラエルに占領されているパレスチナを解放するということになりますけれども、その前提となる考え方にいわゆるアラブ民族主義というものがございます。
私どもがアラブ民族主義に同情を持ち、これに対して理解を持っているということは、私が施政方針でも述べましたが、これは、言うまでもなく、この民族が自分の自主独立を、自分たちの力によって完成していこうという熱烈な希望に対して、われわれは言っているわけでありまして、この民族主義が現実に各地においていろいろな意図のもとに利用されているような傾向が、世界の各地にはなおあります。
(拍手) たとえば、外務省においては、去る七月十三日、アメリカ、ソビエト、西ドイツ、タイ、アラブ連合国駐在の五大使を集めまして、いわゆる五大使の連合会議を開き、中近東情勢を検討の結果、この地域にはクーデターなしと確認し、アラブ民族主義に理解ある立場をとるべき方針を決定したのであります。ところが、十四日にはイラクにクーデターが起り、カセム将軍が新政府首相に就任をいたしました。
通常総会においては中東問題の継続討議が行われると予想されるのでありますが、私は外務大臣がアラブ民族主義を支持する立場に立って、アラブ十カ国の共同提案のすみやかなる実現のために努力していただきたいと考えるものであります。
このユダヤ人がアラブの真ん中に帰って来たということによりまして、アラブ民族主義の一つの新しい対象が現われて、と同時にトルコの羈絆を脱したわけでございますから、トルコに対するものからユダヤに対するものに変ったと同時に、それは英仏あるいはそのうしろの米であるとか――英仏米に対する何といいますか、闘争、反英主義、今の言葉でいえば反西欧主義に変って行ったという経過を辿っております。
こういうふうに書かれておりますが、岸総理はアラブ民族主義に対するこういう見方に同意されるかどうかお尋ねいたします。簡単に一つ。
○田中(稔)委員 大体では困る、完全にと言ってもらいたかったのですが、その次にレバノンの反乱やイラクのクーデターは、アラブ民族主義が米英の植民地支配の手先となった自国の政権に対して行なった抵抗であります。外務省の刷りものによりますと、レバノンの情勢についてはこう書かれておる。「レバノン情勢=内戦は同国の特殊事情による全くの国内問題で外国からの干渉は避け、自主的解決に待つべきである。」
○岸国務大臣 大体において五大使会議の場合に、いろいろな、現地もしくは他の諸地域から大使諸君がながめて国際情勢の分析を行なったわけでありますから、アラブ民族主義に対するこれらの意見の一致したところは、私も大体にそういうふうに見ております。