1964-03-31 第46回国会 参議院 大蔵委員会 第24号
政府は、日本の麦作を制限し、アメリカ麦の大量な輸入を行ない、アメリカに対して飼料市場の占拠を許すということをあえて行おうとしております。そしてこのことは、開放経済体制下のいわゆる国際分業という一笑を設けて、飼料の国内における自給自足の体制を投げ捨てたのであり、このことは畜産酪農農民に深刻な影響を与えることになるに違いありません。
政府は、日本の麦作を制限し、アメリカ麦の大量な輸入を行ない、アメリカに対して飼料市場の占拠を許すということをあえて行おうとしております。そしてこのことは、開放経済体制下のいわゆる国際分業という一笑を設けて、飼料の国内における自給自足の体制を投げ捨てたのであり、このことは畜産酪農農民に深刻な影響を与えることになるに違いありません。
市場の方の様子を見ましたところで、どうも軟質麦が多いのじゃないかという問題が出ているわけでして、先ほどの説明を聞きますと、これは委員長の説明でありますが、今度の本年度の輸入に当っても、百万トン輸入する計画になっておるところのソフト系のものはほとんどアメリカからだ、こういうことになっておりまして、従って今度の余剰農産物で入るところのアメリカ麦というものもやはりほとんどこれはいうまでもなくソフト系になってくるわけであります
○山内参考人 内麦と外麦との差はどうかというお尋ねと思いますが、御承知のように小麦によりましてそれぞれ特色がありまして、カナダ麦はパンに向く、あるいはカナだ麦とアメリカ麦とまぜ合せたものがうどんに向く、あるいは内地麦は特にうどんに向くとか、それぞれ特色がありますので、一概に価値差を算定するということはなかなか困難な問題であります。
アルゼンチンは早魃のため今年は一粒の麦も入荷しておらず、契約もしていない、ただアメリカだけは大体平年作だが、世界の輸入国の買付が全部アメリカ麦へ殺到したため価格が値上り、昨年百四十二万トン入つたのが今年は三月末で三十七万トン程度しか契約されていない、また昨年までアメリカから輸入したものには占領地救済資金が相当あつたが、これが打切られたので、今後は自力で買付を行わねばならないといつた悩みはある、」、まあ