1963-06-21 第43回国会 衆議院 本会議 第36号
この日米軍事体制を強化し、日本を極東の長期軍事基地化してアメリカの防波堤たらしめようとしたあの安保条約に対しては、ありとあらゆる人々、声なき声まで、あげて全国民の反対が巻き起こったのでありますが、この国民世論を全く無視し、アイク訪日に時間を合わせて成立せしめんとした政府の片棒をかつぎ、国会の民主的運営を徹底的にじゅうりんしたのである。
この日米軍事体制を強化し、日本を極東の長期軍事基地化してアメリカの防波堤たらしめようとしたあの安保条約に対しては、ありとあらゆる人々、声なき声まで、あげて全国民の反対が巻き起こったのでありますが、この国民世論を全く無視し、アイク訪日に時間を合わせて成立せしめんとした政府の片棒をかつぎ、国会の民主的運営を徹底的にじゅうりんしたのである。
たとえばあの大きな問題、国論を二分したような安保条約改定問題でございますが、この問題は皆さん御承知のように、日本の世論を二分した非常に大きな問題でございまして、しかもこれにつきましては、御承知のごとくアイク訪日が中止され、岸内閣がそのために退陣し、池田内閣ができて選挙も行なわれた。
たとえば前例は、前岸内閣がアイク訪日と安保条約の強行採決を合わせたように、偶然ではないのでありますから、そういう考えを持っているのか承りたい。
アイク訪日中止。浅沼さんああいう目に会った。津さんもそうや。それから河上さんも。そうして、山口二矢、また今度。こういうことについて、その源の言論の自由はむろん尊重するけれども、この行き過ぎというのは根本問題だ。この根本問題に対して、総理がはっきりした態度を打ち出されるということは、私は国民が信頼するゆえんだと思う。池田内閣がふにゃふにゃだというようなことでは、信頼しません。
従って、先般アイク訪日に際して警察外に三万五千人の民間人の有志を動員した、こういうようなことが言われておるのでありますが、自由民主党においてはこれは九牛の一毛でございまして、やはり多年――多年と申しても数年間、こういうような右翼団体に寄付をして養って、そうしてアイクの訪日に際しては三万五千人も動員する。民間人を動員すると申しましても、普通の民間人は動員されるわけはないのであります。
しかも、去る第三十四国会においては、安保条約改定をめぐって、岸内閣、自由民主党による単独審議と、だまし討ちの安保強行採決という多数暴力と、一方では、社会党の議会主義に反する院内の実力行動という少数暴力とが、おくめんもなく行使され、これがため、わが国政治史上未曾有の混乱、議会の機能の停止と政治の空白、さらには重大な社会不安を引き起こし、また他方では、アイク訪日阻止が左翼の集団的圧力によって実現され、これら
(拍手)総理は、自民党の総裁として、保守党の名誉のためにも、また、総理として、アイク訪日阻止事件に次いで起こった第二のわが国の対外信用の失墜を回復するためにも、この際、抜本塞源的に右翼テロを根絶する一大英断に出るべきであると思うのでありますが、総理の御所信を伺いたいと思うのであります。
ただ、アイク訪日中止以後、われわれ政府といたしましては、ニクソン副大統領あるいはジロン国務次官等が、積極的に、日本に対して従前の態度を変えるべきでないという、非常に理解のある態度をとるべき旨を主張せられまして、一般にわっと日本に対する不信感が盛り上がらんとしたときに、こうした政府の要路の当局者がこういった態度をとられましたことは、われわれとして深く感謝すべきだと思っております。
その協定は、アメリカ帝国主義反対闘争連帯委員会という名前のものでやっておりまするが、そのうち、去る五月二十日付の反米闘争といたしまして、安保批准阻止闘争をアメリカ帝国主義反対闘争に方向づけ、このために、あくまでアイク訪日を阻止する、第二は、三国の連帯委員会は共同してアイクの訪日、訪朝、訪台を阻止する、第三は訪台阻止のために金門、馬祖の攻撃を激化させることを要請する、この協定を五月の二十日にしたのであります
○滝井委員 岸総理としては、アイク訪日とは全然無関係である、従って、アイクが六月十九日に来るから、無理やりに十九日までに上げなければならぬというようなものではない、十分慎重審議をしてもらう、しかし、それは国会の自主性というものもある、こういうことでございますから、了承いたしておきます。なかなかここは良心的でございました。
この一月二十日に岸・アイク会談で、明らかにアイク訪日の交換的な意義を持って、皇太子御夫妻の五月中旬アメリカ訪問を約束しておられるようでございますが、このことに関して宮内庁長官はいかなる見解を持っておられますか。
○矢嶋三義君 アイク訪日にこたえて皇太子殿下が訪米されるというこういう内容を共同声明の中に織り込むという話は、あなた方ワシントンに着いてから出て参った話ですか、それとも東京を出発する前からあった話ですかということをお尋ねしているのです。