1967-05-24 第55回国会 参議院 本会議 第11号
○国務大臣(水田三喜男君) 自由化に関連するわが国の金利の問題についてでございますが、御指摘のように、わが国の民間の貸し出し金利水準は、昭和三十九年から連年低下して、短期金利、長期金利とも大幅に低下して、その結果、わが国金利の割り高状態はかなり是正されてまいっておりますが、まだ長期金利の部面において相当引下げをしなければならぬ余地がございますので、この点について今後十分努力するつもりでございます。
○国務大臣(水田三喜男君) 自由化に関連するわが国の金利の問題についてでございますが、御指摘のように、わが国の民間の貸し出し金利水準は、昭和三十九年から連年低下して、短期金利、長期金利とも大幅に低下して、その結果、わが国金利の割り高状態はかなり是正されてまいっておりますが、まだ長期金利の部面において相当引下げをしなければならぬ余地がございますので、この点について今後十分努力するつもりでございます。
そのため、従来いわれておりました国際金利水準とわが国金利水準との格差は全般的に縮小しており、それはそれとして日本の金利水準が国際水準に近づいたことはけっこうな面もございますけれども、他面、内外金利の格差がここまで縮小してまいりますと、今後の金利政策の運営にあたっては、この事実を十分加味して考えてまいる必要が起こっておるわけでございます。
本改正案は、金利政策を弾力的に運用することができるようにするため、現在法律で定められている郵便貯金の利率を政令で定めるように改めることを主たる目的とし、これにより貿易自由化に伴う国際競争力を強化するため、国際金利に比して割り高であるわが国金利を、国際金利にさや寄せせんとする低金利政策の実行にあることは、疑いの余地がありません。
すなわち資本移動の自由化が行なわれるにあたっては、わが国金利が独歩高でありますと、外国短資が無秩序に入ってくることから起こる危険性もあり、また、自由主義陣営の一員として、円滑な国際金融関係を結ぶことが困難になるでありましょう。この意味においては、今後国内の金融正常化促進とともに、金利の国際水準化に対しても、努力すべきこともちろんであります。
この点に関連いたしまして、世上国際水準に比して割高なわが国金利水準の引き下げを要望する声も強いのであります。私どもといたしましても、資本蓄積の増強と金融環境の整備に努めまして、でき得る限り金利水準の低下に努めて参りたい所存でございます。
今回の市中貸出金利の引き下げは、国際水準に比べ割高でありますわが国金利水準の引き下げをはかり、今後貿易自由化に対処する産業界国際競争力の強化に資することを目的としたものであります。従って、この点より見ますれば、政策的な金利引き下げであるといってよかろうと存じます。しかし、だからと申しまして、銀行が欲せざることを政府から一方的に押しつけられ、これをのんだものと見ることも当たらないわけであります。
利下げは景気対策としての利下げではなくて、貿易為替の自由化に対処して、わが国金利の国際水準へのさや寄せを行ない、企業の国際的な競争力を強化する、そうして高度成長政策の円滑な遂行に役立たせるのがねらいだ、かように考えられております。その意味におきまして時宜を得た適切な措置と申し得ましょう。