1974-03-26 第72回国会 参議院 運輸委員会 第10号
○杉山善太郎君 慎重審議する時間と余裕がないことをはなはだ遺憾と存じますが、まず最初に大臣にお伺いしておきますが、この法律の改正案は、わが国海運政策の言うならば一環としての内航海運の合理化ではないかと、そういうふうに理解をいたしておりまするが、この際大臣の見解を簡潔にひとつお伺いをしたい、こういうふうに思っております。
○杉山善太郎君 慎重審議する時間と余裕がないことをはなはだ遺憾と存じますが、まず最初に大臣にお伺いしておきますが、この法律の改正案は、わが国海運政策の言うならば一環としての内航海運の合理化ではないかと、そういうふうに理解をいたしておりまするが、この際大臣の見解を簡潔にひとつお伺いをしたい、こういうふうに思っております。
もちろんわが国海運政策の基調は「海洋の自由」の原則によって貫かれており、本改正案も海上運送法のこの基本方針に何ら修正を加えるものでなく、その原則を守るため、他国の反トラスト法による国際海運カルテルの弱体を救わんとする防御的なものであることを強調するものであります。
もちろんわが国海運政策の基調は海洋の自由の原則によって貫かれており、本改正案も海上運送法のこの基本方針に何ら修正を加えるものでなく、その原則を守るため、他国の反トラスト法による国際海運カルテルの弱体を救わんとする防御的なものであることを強調するものであります。
従って、この戦標船の処理問題は、わが国海運政策上緊要な、かつ困難な問題となっておるのでありますが、今後法案の成立施行によりまして、戦標船船主、特に中小船主に代替船建造の力を与えまして、従って、わが国沿岸輸送力の増強に寄与するものであることを思いまして、私は本法案に賛成の意を表するものであります。
本船は現状においては採算を割り、かりに経営者をかえ、これを運営するとしても、このままでは繁船のほかなき運命にあり、何人といえども本船を保有希望する者なく、不稼働船腹となり、近海重要物資輸送に支障を来すこととなるので、この際本船の更生活用をはかることが、わが国海運政策として緊急事であると思うのであります。