1968-05-09 第58回国会 衆議院 本会議 第31号
今日、わが国原子力政策の主たる課題は、高速増殖炉、新型転換炉を自主開発し、核燃料サイクルを自主的に早期確立することにあります。原子力エネルギーを平和利用するための技術体系を確立し、総合的管理体制を整備することによって、安価なエネルギー源を確保せねばならぬというかねてからのわが党の主張は、これは世論一般の認めるところであります。
今日、わが国原子力政策の主たる課題は、高速増殖炉、新型転換炉を自主開発し、核燃料サイクルを自主的に早期確立することにあります。原子力エネルギーを平和利用するための技術体系を確立し、総合的管理体制を整備することによって、安価なエネルギー源を確保せねばならぬというかねてからのわが党の主張は、これは世論一般の認めるところであります。
そこで、私どもといたしましては、この協定には、先ほど申しましたように賛成の立場でございますが、核燃料の確保とか、そういった、むしろこの際もっと大きなわが国原子力政策全般の問題について考えていただかなければならない問題が二、三あるのではないか、かように考えておりますので、この際二、三申し上げたいと思います。
以上、日本原子力研究所を中心としましてわが国原子力政策の現状と将来について述べてまいったのでありますが、原子力の開発利用の重要性を考えますとき、先進諸国からのおくれをすみやかに取り戻し、原子力利用を本格化するために、政府は今後とも原研を中心といたしましてその研究開発を積極的に推進することが肝要であると考えております。
さらに、原子力損害に関する国民的関心、損害の特殊性等にかんがみ、相当規模の原子力損害が発生いたしましたような場合には、わが国原子力政策の帰趨にもかかる問題でありますので、国家的規模において、すなわち、国民の代表たる国会の意思が十分反映されるような形態で処理されるのが適当であろうと考えます。
さらに、原子力損害に関する国民的関心、損害の特殊性等にかんがみ、相当規模の原子力損害が発生いたしましたような場合には、わが国原子力政策の帰趨にもかかる問題でありますので、国家的規模において、すなわち国民の代表たる国会の意思が十分反映されるような形態で処理されるのが適当であろうと考えます。
さらに、原子力損害に関する国民的関心、損害、の特殊性等にかんがみ、万々一相当規模の原子力損害が発生いたしましたような場合には、わが国原子力政策の帰趨にもかかる問題でありますので、国家的規模において、すなわち、国民の代表たる国会の意思が十分反映されるような形態で処理されるのが適当であろうと考えるものであります。
さらに同君は、原子力問題についても非常な情熱を注ぎ、この問題に卓見を有せられ、すでに原子力合同委員会の有力議員として、わが国原子力政策推進にあずかつて功績があったのであり、昨年、原子力調査議員団として渡米され、つぶさにその国の原子力利用の状況を視察してこられました。今回の御病気の原因の一つとも考えられますのは、同君の昼夜をいとわぬ熱心な視察調査の結果でなかったかとも考えられるのであります。
「ところで、わが国原子力政策の「眼」は、実際のところ、機構や予算にあるのではないと思う。それ以前のところにあると思うのである。」こういうことを私が書いて、湯川さんもこれはお読みになっておると思う。もう一つ大事な点は、「われわれはかかる観点から、まず、わが国原子力政策の基本線として、日本学術会議の主張される諸点を法律上にも確立することに努めた。「平和利用」と、いわゆる学術会議の三原則」の厳守である。
総合的基本法という意味は、わが国原子力政策に関する全俯敢図を、全般的な見通し図を国民に与えまして、いささかの不安もないように考慮するということであります。
(拍手)今回、自由民主党、社会党の共同提案は、この国民の期待するところを如実に実現したものでありまして、その内容におきましても、わが国原子力政策の全般的見通しを国民に与えながら、不安と疑惑を除き、強力にわが国原子力開発を促進せんとする内容を畫っておるのでありまして、心から同感を申し上げる次第であります。