1954-03-30 第19回国会 衆議院 水産委員会 第21号
実にりつぱな漁場であります。昔、根室の殷賑をきわめた理由も実にここにあるのであります。しかしてこの漁場は非常に浅海である、浅海であると同時に、たらばがにの密集もあり、また産卵をするためにこの漁場へやつて来るものであります。
実にりつぱな漁場であります。昔、根室の殷賑をきわめた理由も実にここにあるのであります。しかしてこの漁場は非常に浅海である、浅海であると同時に、たらばがにの密集もあり、また産卵をするためにこの漁場へやつて来るものであります。
これけどこの国でもみな来ればとれるというような簡単なものでなく、日本人だけが非常に努力して、その努力の集積が今日りつぱな漁場になつているわけですから、実にりつぱな権益だと思う上けです。そこで今日、あの漁場に漁業をしておつた人たちが、李承晩ラインの宣言のために、漁業を継続することができなくなりまして、涙をのんでだんだん港に帰つて来ておる。
特に零細なる沿岸漁業者諸君が、従来りつぱな漁場として、自分らの畑として生業を営んでおりました面が非常に荒廃されておる。これは海上保安庁等に依存すべき問題ではなくて、水産行政を取扱うところの水産庁が、全責任を持つてこれに当るべきであると、われわれは考えておる。
また瀬戸内海においても、もしそういうものがあつたならば取締らなければならない問題でないかと考えるのでありまして、そういう杞憂によつて、あの活発なる海洋の潮の差引きによつて初めてりつぱな漁場として考えられている当該者の方方が、この問題を心配して考えることは、当を得ないのではなかろうか。
私はしろうとでありまして、どこにりつぱな漁場があるか、どういうところにどういう特徴があるかわかりませんので、こういうことについては水産廳の方々の御意見も伺つたこともありますし、水産方面の学者の御意見を伺つたこともあるのですが、こういうふうにして乏しいながらも水産の教育に対しては、できるだけ力を注いで行きたいという意図をもつておるのでございます。