1954-02-01 第19回国会 衆議院 通商産業委員会 第5号
しかし国内資源開発にいかにりつぱな機械を入れても、よその国から材料を持つて来て、そうしてつくつて出してやろうというような考え方が今でもあるんじやないだろうか。国内の資源というものをいかに生かすかによつて、自立経済というものを保つという点で、そういう点には少し欠陥があるのではないかと私は信じます。
しかし国内資源開発にいかにりつぱな機械を入れても、よその国から材料を持つて来て、そうしてつくつて出してやろうというような考え方が今でもあるんじやないだろうか。国内の資源というものをいかに生かすかによつて、自立経済というものを保つという点で、そういう点には少し欠陥があるのではないかと私は信じます。
国鉄のりつぱな機能を持ち、りつぱな機械もあり、りつぱな人手もある。私が喋々しく申すまでもなく、ビルの建設というものは基礎工事、土台がゆらいでは何にもならない。あなた方の土台がゆらいでいるから、国鉄の運輸行政というものがだめなんだ。建物は基礎に金がかかる。その金のかかるところの基礎工事をやるとすれば——地下二階の基礎工事をやるとすれば、建物の大半はできる。
また繭から糸をとる機械も、自動繰糸機等、実にりつぱな機械ができて参り、機械がりつぱであればあるほど、原料である繭の完全なものをつくらなければならぬ。繭の完全なものをつくるについて、しかもむずかしい品種によつてつくるのでありますから、ここに技術の指導ということを最も十分にやらなければならぬ。
また特にこれは製糸工場の技術も非常に進歩いたしまして、これは自動繰糸機が御存じのようにあの通りりつぱな機械ができ、しかも蚕糸の改良というようなものが非常によくなつておることは御指摘の通りであります。
そういう場合に、あそこに元の工廠のりつぱな機械が残つているが、はたしてあれは大蔵省の所管か、あなたの保安庁の所管かということを明瞭にきめておかないと、あとで取返しがつかないことが起る。その他、土地も飛行場も、保安隊のものをアメリカ側に一部貸してあるが、どうも規則が明瞭でありません。今度民間航空が始まるとまたほかの方にも関連を持つだろう。
いつでもそういうことをできるだけするという態度はかえたことはありませんけれども、あまりこちらから積極的に援助はどうだくと言うよりも、むしろ先方から要求があつたならばそれに対して快く、そうしてできるだけりつぱな人を出し、またりつぱな機械を出す、それについては日本政府は多少の負担くらいは覚悟してやつて参る、こういうつもりでおります。
その工場には、今でもりつぱな機械が眠つているわけなのです。その機械というものは、今日まではこれは賠償物件に指定されておりましたから、あらゆる手をかけましてりつぱにみがきをかけております。今すぐにでも使えるような道が講ぜられておるようなわけなのであります。ところがそれがごく最近の私どもの情報によりますると、大蔵当局においては全部これを分散して売り払つてしまおうという計画を立てておる。
これも建物費と同じように決して十分ではないのでありまして、ほんとうに完全な、りつぱな機械、器具を十分に備えるためには、とても足りない金額であると思うのでありますが、やはり同じような事情で、十五万円程度の予算の計上をしているのであります。
それがいろいろな放送局ができて、電波がいろいろ複雑になつて参りました場合、それを聞きわけるだけのりつぱな機械を経済的に買えなかつた場合に、煩わしい結果ができるのではないか、そういつたことが一番心配になります。
現在でも実際に日本製のテレビジヨンの機械もございますが、購入価格が、すなわち生産価格が非常に高いので、一般にこれが用いられるようになるのには、もう少し聽取機の値段が安くなることが、結局そういう時期が早く来ることになるのじやないかと思のでありまして、現に通信メーカーの方におきましても、この製作についてはあらゆる角度から検討を続けて、低廉なしかもりつぱな機械ができ上ることを研究し、また研究されつつありますから
そういう関係から現在では御承知のように日電あたりの大きな企業を独占しておりますものは、外國からいろいろりつぱな機械を入れたり、それに應ずることができますが、その傍系会社の沖電機、その他の会社ではそれがほとんど行き詰まつている。今までも機器関係の事業は九割くらい逓信省に納めている、それがだんだん減つて行つてほとんど行き詰まつている。