1952-04-15 第13回国会 衆議院 建設委員会 第19号
あるいは五右衛門ぶろがりつぱなバスになつておる。これは客観的に見ましたならば価値増ということが言い得るのかもしれませんけれども、これは当事者としましては非常な迷惑であります。有益費を有益費として見られぬ場合のあることはわれわれもよく承知しております。従いましてそういう場合には有益費として今日までも計上いたしておりません。
あるいは五右衛門ぶろがりつぱなバスになつておる。これは客観的に見ましたならば価値増ということが言い得るのかもしれませんけれども、これは当事者としましては非常な迷惑であります。有益費を有益費として見られぬ場合のあることはわれわれもよく承知しております。従いましてそういう場合には有益費として今日までも計上いたしておりません。
但しよく問題になりまするのは、五右衛門ぶろがりつぱなバスに変更されているという場合があります。客観的に見まするとまことに価値増であります。しかしお住まいになります方は、こんなバスではとうてい住めないのだ、前の五右衛門ぶろの方が適当なのだから五右衛門ぶろに直せ、こういう御要求であります。なかなかこの有益費の査定の問題につきましては、事実上むずかしい問題があるのであります。
そういたしますと、三越が神田の駅でも東京駅でも、あるいは上野駅でも、その資本力のあるにまかしまして、大型のりつぱなバスを出して、自分の店にいらつしやい、いらつしやいとやる行為は、どんなに運輸量をたくさん運びましても、これは無賃輸送であるから、事実行為にとどまるということになる。ところが百人も百五十人も満載して走るようなバスに対して——バス事業の物理的な事実行為はすでに出現しておる。