1977-07-15 第80回国会 衆議院 決算委員会 第27号
まず第一は、昭和四十八年の通常国会におきまして、当委員会では、当時総合商社の丸紅の国内産モチ米のやみ買い事件についての実態を追及いたしまして、その結果、食糧庁においても丸紅の犯した食管法違反事実というものを認定して告発をいたしまして、検察庁当局が四十八年六月六日に、水戸地方裁判所に食管法違反として起訴を行ったわけです。
まず第一は、昭和四十八年の通常国会におきまして、当委員会では、当時総合商社の丸紅の国内産モチ米のやみ買い事件についての実態を追及いたしまして、その結果、食糧庁においても丸紅の犯した食管法違反事実というものを認定して告発をいたしまして、検察庁当局が四十八年六月六日に、水戸地方裁判所に食管法違反として起訴を行ったわけです。
ただ実際問題として、被保護家庭の多くに見られるような傾向、つまり主食の足りない分を従来でありまするならばやみ買い、現在でありますならばいも等の購入によつて補うという傾向はあり得るのでありまして、このような場合にどういうことになるかと申しますと、現在いもを購入して食べるということになりますと——ここに正確な計算は持つて参つておりませんが、概算いたしまして、甘藷もしくは馬鈴薯のカロリー單価は、一銭足らずということになつております
やみ買いすることもできないというような状態です。それは結局給料が足らないからです。一応三食食えるような状態になつて、欠食などしなくても済むようになつて初めて、実質賃金向上の問題が、私は問題になるのだと思います。そういう意味で食えない賃金を問題にして、実質賃金の向上だとか何とかいうのは、実は人をばかにしている問題だと思うのです。食える賃金かどうかということを、労働大臣にお聞きしたいとおもいます。
従いまして月給價格はマル公を基礎といたしまして、現実に消費者が受けた配給價格と配給量、それから現実にやみ買いしました購入量とそのやみ買い價格、その二つが消費者の家計調査によつて現われて来る。それの量と價格とを平均したものがいわゆる実効價格であります。それが安くなりませんと向うとしては納得しませんし、また現実物資というものは統計で動いておりますから、なまの数字でやつて行く。
かく主食生産業者たちがやみ買い、やみ賣りのいたちごつこをいたしまして、善良な國民はその生活に一層窮乏の拍車をかけられていくのが、今日の日本の現状であります。どこかでこのやみ行為の連鎖を斷ち切らぬ限り、國民生活は永久に救われないのであります。漁師たちは口を開けば、資材さえ安くまわしていただければ、魚價は引下げてもいいと言つております。