1951-11-10 第12回国会 衆議院 農林委員会 第7号
従つて農協自身が、いわゆる農民の自覚体として、農民自身のものとして、農民みずからがそれを守つて行く、これは当然のことでありますけれども、しかしながら現在行われている状態のもとにおいて、たとえば肥料の統制がはずれますと、今政務次官の考えておられるような建前から行きますならば、おそらく肥料の購入あるいはその扱い等につきましても、やみ肥料等を考えますならば、少くとも今までの配給量より以上の量が農協において
従つて農協自身が、いわゆる農民の自覚体として、農民自身のものとして、農民みずからがそれを守つて行く、これは当然のことでありますけれども、しかしながら現在行われている状態のもとにおいて、たとえば肥料の統制がはずれますと、今政務次官の考えておられるような建前から行きますならば、おそらく肥料の購入あるいはその扱い等につきましても、やみ肥料等を考えますならば、少くとも今までの配給量より以上の量が農協において
末端におきましては、農家はせつかく肥料が少したくさん配給になつて来た、だんだんそのうちに安くなつて来るだろうというような期待をかけていたときに、また五十万トンの輸出だということになりまして、肥料はまた上るのではないか、従つてやみの肥料の買付は一時手控えいたしましたが、またやみ肥料を買わなければいかぬじやないかということになつております。
ほとんど飼料としては完全に配給されずに、やみ肥料でこれが取引されておる現状にあるのです。これは飼料統制の一つの対象物になつておる。しかるにそれが完全な飼料として配給されずに、やみの肥料として農家に取引されておる。しかも非常に値段が高くて、どこの農家も悲鳴をあげるような状態にあるのです。魚かすの統制はどうなつておる。将来政府は飼料配給公団を一体どうしようと考えるか。
ところがこの切りかえに際して資力の少い貧農、先ほども話がありましたように、特にタバコを耕作しておる貧農の方におきましては、どんどん耕作放棄までやつおるというような実情でありますが、こういう状態の中において、貧農が乾燥室を新設するのに困難を感じたり、あるいはやみ肥料に相当高い費用を要するわけでありますが、こういうことを防ぐために何らか救済策を講じておられるかどうか、この点を伺いたい。
だから製造した分だけはお渡ししておると言われますが、これは私実例を申し上げてもいいのでありますけれども、硫安等は至るところにやみ肥料として流れておる。こういう点、あるいはまた先ほど深津君から指摘された通りに、地下たびのやみが至るところにある。
○石井委員 大藏省で昨年農業所得を査定するにあたりまして、実地に埼玉縣の某町あるいは茨城県の某村を選んで、その基礎をとつたのでありますが、あれを見ますと、茨城縣の方においては、非常にやみ肥料を入れておる所でありまして、そういう状態で算定されておる。
そのほかやみ肥料はどういうふうな面へ、どういうふうに出るか。都市附近に多いか、あるいは遠方に少いか、値段はどんなような割合だ。そういうことが報告されて、それではどこの肥料公團なら肥料公團に欠陷がある。あるいは肥料の統制に欠陷がある。あるいはよい面があるということをわれわれは檢討しなければならぬが、そういうことは出ておりません。ただ何か書いてある。これなら調査廳が特にやらなくてもいい。
あるいはまた肥料等におきましても、非常に今まではやみ肥料が多くて配給肥料が少かつたのでありまして、ここににしんかす、菜種かすなどがありますが、にしんかす、菜種かすなどは、この價格から見ますと数十倍あるいは数百倍にもいつておるというようなことをお氣づきにならぬかということを考えておるのでありまして、なおまた光熱費等におきましても、薪炭を入れますと、非常に薪が高くなつておるというような点もあるし、次の農業藥剤
もし原料をもらわなければ生産ができませんから、やみ肥料などというものがあるはずはない。こういう御議論ならば、それは大きな間違いでありまして、どこの製造工場でもやみで相当部分を流してることは、もう天下公知の事実であります。これは傾斜生産だから、やつていないのではない、傾斜生産だからよけいやつておる。石炭でも横流しをいたしておる。
しかるに肥料行政等も、肥料の製造は商工省であり、配給は農林省というぐあいで、しかもその肥料の製造は、ほとんど國家の費用でただいまは賄われておるようでありますが、やみ肥料が横行いたしまして、農民は非常に困つておるのであります。こういうことに対する是正をするためには、製造、配給の線を農民自身にもつていくよりほかにないと思うのであります。
肥料の配給がないために、段當り八千圓程度のやみ肥料をやつている上に、灌漑費用として一萬二千圓、会計二萬圓の經費を投じまして、預金は全部引出しておるというような状態であるにもかかわらず、收穫が皆無であるというような實に慘憺たる状態にあるのであります。從つて結果としては何ら現われていないのでありますが、これらの努力した部分に對する費用を、金額國庫で補償してもらいたいと思うのであります。
また肥料の増配こそ農家の最も切望するところでありまして、熱意を新たにしてその実現を期するなれば、増産はもちろん、農家といたしましてもやみ肥料買いであるとか、物交によるところの肥料入手の心配もなく、安心して供出ができますので、必ず供出の成績もよくなると信ずるのであります。