1949-05-23 第5回国会 衆議院 法務委員会 第27号
それが八月から大体やみ物價と公定價格の差額が近づいて來ましたために、今度は超過額中心主義で行く、超過額の二倍ないし三倍を原則として、情状のいかんによつては大体超過額程度に下げることを得るということになつたのであります。
それが八月から大体やみ物價と公定價格の差額が近づいて來ましたために、今度は超過額中心主義で行く、超過額の二倍ないし三倍を原則として、情状のいかんによつては大体超過額程度に下げることを得るということになつたのであります。
さらに國民が負担をしなければならない――國民を利用者とし、対象としておる事業の國民負担を多くするというような場合には、愼重を期さなければならないと思いますが、その公定物價とやみ物價から割出しました場合に、國民の負担がどういう形になるかということの説明をお伺いしたいと思います。
実は物價につきましても、やみ物價指数との変遷などを比較して見るのも、一つの資料としては有益なものであろうと考えますけれども、実はやみ物價指数はなかなかとらえどころがないものでございますし、その用意は現在ないわけであります。どうぞあしからず。
やみ物價は二〇%の増加、生産財の物價は二%の増加、消費財のやみ物價は四〇%の増加、消費者実効物價は五九%の増加、これは九ページの表に対應するわけでありますが、年間の数字を今申し上げたわけであります。 それからこのような通貨の増発の緩慢化、物價上昇の緩慢化の原因といたしまして、財政及び金融の面がございます。
けれども一般的な賃金の値上り傾向というものは、当然一つの潜在的な物價高というものを呼び起し、やみ物價というふうなものはそれによつて上つて來るのはあたりまえであります。從つて農家の購入物資がことごとく公定で入るならばよろしい。
なおまた、その後におきましての経済事情の推移、またやみ物價の動向、実質賃金の充実等の状況を見ますときは、現在におきまして、その改訂の必要に迫られておらないと思うのであります。むしろ今回、いわゆる経済三原則を固く守りまして、物價の引上げによつて賃上げの要求をまかなわんとするがごとき他力本願の傾向を一掃して、企業の合理化を推進することが、むしろ刻下の急務であると、かように考えておる次第であります。
政府は、やみ物價の高騰率を七、八割とふんでおるようでありますが、この推定は、あまりに低過ぎると思われるのであります。もばや全面的に労組からは否定されておるのでありまするが、先般來苫米地、加藤両大臣は、労組との團体交渉開始にあたり、これの改訂のやむなきを認めておるのであります。
しかもやみ物價は運賃引上額以上に騰貴するのでありますから、心理的作用も加わつて、貨物運賃の高率引上げはいよいよインフレに拍車をかけるのは必至であります。
鉄道運賃大幅引上げ計画が発表せられまして以來、國民生活の七〇%以上を支配するというやみ物價が著しく高騰しつつあること、これまた皆さんが御承知の通りであります。多くの実例と多くの理論とを拔きにし、ただこの二つの現実において、本法案に盛られた運賃と料金との引上げが、法案にいわゆる賃金と物價の安定に寄與するということは、断じて言えないことは明らかであります。
その後三月から四月へのやみ物價の移動、さらに四月から五月への動き等を見てみますと、実際において三月から四月へのやみ物價の動きは〇・三でありまして、一%にも達していないのであります。そういうようにほとんど完全と言つてもいいくらいの横ばい状態にありまして、やみ物價は値上りを來していない。そういうような状態でありますから、四月、五月には重大な変更があつたとは思われないのであります。
やみ物價は三・六%しか上げないということによつて、勤労大衆の三千七百円ベースの根拠にしておるのであります。また通信復興五箇年計画の計画表を見ましても、この五箇年間に物價は七割しか上らない。物價は七割しかしらず、やみ値は三・六%しか上らないという前提のもとに五箇年計画が組まれておるのであります。
その結果といたしまして、言うまでもなく、今次の政府の物價に対する構想は、戰前のおおむね百十倍にすえおいて値上げをして、予算と物價体系との均衡を保つということがねらいであるようでありますが一方ただいま申し上げました賃金水準の三千七百円では、政府の今次訂正いたしまする物價体系並びに今後やみ物價のある程度の上昇をもわれわれは具体的に想像をいたしております。
從つて、簡單に四月の統計がどうであつたとか、あるいはやみ物價の値上りの統計がどうだというようなことだけで、もし動搖するならば、いかなる場合にも予算は動搖いたします。さような観点には立つておりません。
これについては、中曽根委員及び佐藤委員からも質問があつたわけでありますが、政府の予算の基本であるところの三千七百円ベースは崩れておるということは、総理廳の統計の四月の賃金平均が三千六百七十円であるという発表によつても明らかでありますし、また五月、六月のやみ物價の騰貴が八%、政府は三千七百円ベースの基本としては三・六倍のやみ物價の騰貴を見込んで、三千七百円ベースを組んでおる。
さつきもちよつと申し上げましたように、三・六倍のやみ物價の値上りということを基礎にしてあるということの発表でありますが、現在五月においても八%のやみ物價の値上りになつておるということは、統計の発表があつた通りでありまして、この点からもすでに崩れておる。
それからやみ物價はただいまお示しのような三・六%上る。こういう計算をいたしますると三千六百五十二円、こういう数字が出るのでありますが、この数字に間違いないでありましようか。
政府が新しい賃金の標準を三千七百円と決定したのでありますが、その前提といたしまして、やみ物價が五月から六月の一箇月間に約三・六%の値上りを示すだけでありまして、あとは大体新しい價格と水平運動を起している。こういうような前提に立つて三千七百円ベースというものが決定せられているというふうに、私は聞いているのであります。その点どうでありますか。
三千七百円を算定いたしますいろいろな推定要素の中に、五月から六月へのやみ物價の上昇を三・六%と見ております。これが五月から六月への上昇であります。その以後はこれは今後の経済情勢によつて動いていくわけでありますから、絶対にやみが上らないという推定をしているわけではありません。
一般のやみ物價が頭を打ちます程度に、過剰購買力というものが非常に減退しておる状態であります。これを要するに金融逼迫の状態、預金のごときもその情勢を反映いたしまして、四月以降非常に延びが惡い。四月はほとんど三月末に比ベまして三、四十億円と思つておりますが、その程度の増加にしかなつていない。五月になりましてようやく二十二年度の税の関係が一段落いたしました関係で、ややこれが政府散布超過に轉じました。
中原委員の御質問は、物價に織りこみます平均賃金三千七百円の算出の基礎と、特にその過程におきまして用いられておる五月から六月へのやみ物價の上昇率の三・六%というものについての御質問だと思います。 まず第一の点についてお答えいたします。
從つてやみ物價においては、当時の三倍以上の公定價格引上によつて、四倍も五倍も上つた実例を、われわれは昨年の今ごろすでに体験済みであるのであります。從つて政府がかような説明をいかほどいいたされましても、おそらく有識者、一般の業者、一般の勤労大衆は、だれが何と申しても納得しないでありましよう、必ず七五%上るならば、やみ物債においてはさらに二倍、三倍上るかろうということは、火を見るより必然であります。
また鉄道運賃の値上げにいたしましても、貨物運賃と旅客運賃がありますが、この旅客運賃に大幅の引上げをされるわけでありますが、これは貨物運賃を上げればいろいろの物資が上るという御理由もあると思いますが、しかしながら、常に少く上げても多く上つた方向にやみ物價はいくのであります。
これらの点につきまして詳述することは畧しますが、とにかくそれらの関係によつて、目先金資の所要量が殖え、通費がさらに膨張し、物價が公定のみならずやみ物價の引上となるおそれが多分にあるのではないかと考えるのであります。特に今回の物價改訂は、予算の実行上、あるいは國民生活上、重要なる関係をもつておる問題でございます。今回の物價改訂が当面通貨膨張を來すことはある程度やむを得ないと思うのであります。
今お話のようなやみの点がありますが、やみ物價が上る。三倍になるというのは、やみ物價を指していらつしやると思います。これはそういう点が非常にありますが、やはり今度の経済査察とか、あれも單に経済違反を摘発するという意味でなしに、経済違反になる原因を調べて、そうならないように調査する。そういう予防が主でありますが、そういう点から、やみ價格のつり上げ等については別途において適当な政策をとる。
從つて先ほど申しました実質的の裏づけがどの程度可能であるかということと関連いたしますけれども、政府は極力これを実質的に保証することに努力いたしますし、またその努力が可能であるという見解のもとに、やみによる生計費構成が二五%くらいあるものとみて、それで五月ころから最近の二、三箇月のやみ物價の騰勢を押えて、それをかけ合わせまして、さような観点から賃金構成を出してみた、こういうことになつているのであります
從つて賃金、物價並びに財政の相関性の上に立つ一つの見解に立つて物價をきめたのでありますが、こういうことを通じて、やみ物價が將來どうなるかということは、これは実は非常問題でございまして、ほんとうのやみ價格を捕捉するということは実は困難でございます。
一方また旅客運賃の方は、前々から島上さんがおつしやつておられましたように、國民大衆の生活に相当大なる影響を及ぼすものであり、同時にまたやみ物價にも影響を及ぼすのでありますが、一方におきましては、鉄道特別会計の厖大なる赤字は、やはりこれは全國民の租税等による御負担に帰せなければならぬことにも相なります。
○岡田國務大臣 鉄道運賃の値上げが新聞に載るようになりましてから、相当の時日を経過いたしておりますが、その間そのためにやみ物價の高騰を刺激いたしましたことは、御指摘の通りでございます。これは拔打ち的に運賃の値上等をやりません限りは、從來もタバコ等の値上げの場合に例がございましたように、事前におきまして相当に影響を與えますことは、どうもやむを得ない問題ではなかろうかと存じます。
この三倍半の値上げが國民生活に及ぼす影響については、もちろんお考えになつておると思いますが、すでに十五日から値上げになるというので、たとえば米のやみ物價が値上りするとか、その他の物價が相当値上りしておるのであります。この三倍半の値上げが國民生活に及ぼす影響は、目に見えない方面で相当深刻なものがあると思います。