1949-05-07 第5回国会 衆議院 大蔵委員会 第26号
○原田政府委員 やみタバコは昨年の秋ごろから冬にかけて非常にたくさんありまして、私ども非常に心配いたしまして、やみの取締りに非常に力を注いで参つたのであります。進駐軍当局も非常にこれに助力をしてくれまして、その後だんだん少なくなつたものと存じます。
○原田政府委員 やみタバコは昨年の秋ごろから冬にかけて非常にたくさんありまして、私ども非常に心配いたしまして、やみの取締りに非常に力を注いで参つたのであります。進駐軍当局も非常にこれに助力をしてくれまして、その後だんだん少なくなつたものと存じます。
タバコに関しましてはもちろん指定生産であると思いますが、これに対しまして私の心配いたしますのは、やはりやみタバコに流れるおそれがあると思うのでありますが、今日の場合はそういうことはないでしようか。あるでしようか。その点を伺いたい。
前尾委員より、製造能力と耕作面積との関係、原價、賣價、收益率等に関する質疑があり、また三宅委員より、自由販賣と配給との関係、やみタバコの問題に関する質疑と、河田委員よりは、葉タバコ買入價格と他の農作物價格との関係及び行政整理に関する質疑に対しまして、政府委員よりそれぞれ説明があり、次いで討論に入りました。
それから取締りの問題ですが、これははつきりどのくらいのやみタバコがあるかという見当はなかなかつきにくいのです。現在はそうたいしたことはないと思います。御承知のようにやみタバコの出る元は、タバコの耕作者がつくつた葉タバコが横流れで流れて、それを原料としてタバコの密造をやつておる。それからタバコの耕作者でない百姓が密耕作をやる。この葉がまた出て來るというのが大体多いのだと思います。
それから二番目に市中にやみタバコがあるということでありますが、そういうものの現状はどういうところからどうなつておるかしりませんが、現在の取締りに関します点について御説明を願いたいのであります。 次に巻タバコと刻みタバコと両方あるようでございますが、その比例はどんなぐあいでありますか。それと葉巻に関する点はどうであるかという点を伺いたい。
なお質問を要約する意味において、もう一点同樣の問題を取上げたいと思うことは、たとえばやみタバコの問題でもそうであります。私は町を歩いておつて、あのみすぼらしいかつこう、あるいはあまりみすぼらしいかつこうをしておらなくても、タバコの吸がらを拾つておる、あの状況はいかにも情ない感じがいたします。これは要するに、日本の專賣政策の失敗から、かくのごとき貧困な状態が現われて來たものと私は指摘したい。
從つておそらくやみタバコが現在二十円か二十五円して、とにかく配給タバコより高いことは事実であります。從つてわれわれは一箇月の一家計におけるタバコの支出費というものが、どの程度であるかというようなことを、この前も資料を要求しておきましたが、そういうような資料ができているかどうか。
○原田政府委員 やみタバコの問題は非常に私ども苦心しておる問題でございますが、やみタバコが流れ出す部面が、いろいろ考えられるのであります。まずタバコ耕作者がつくつた葉タバコが流れる。それから密耕作の葉タバコが流れる。そういうものから製品がつくられるという部面が一つあると思いますが、これが相当の数量に昨年においても上りましたし、また本年も相当あるのではないかと思います。
○川合委員 次にお尋ねしたい点は、やみタバコが依然として東京駅から日本橋へかけて相当賣られておる実情を見ております。ことに葉タバコが收納時期になつてからというものはひどいようであります。こういうような私製タバコに対してその後どういうような取締りをしておるか。つまりやみタバコの絶滅に対してどういう手を打つておるか。この点をひとつ承りたい。
○本間委員 タバコの問題に関連をいたしまして、タバコの價格がやみタバコの價格ときわめて接近して來ておることは実際であります。從つてタバコの配給を廃して、タバコは一切自由販賣にするというようなお考えが大藏省にあられるかどうか。
しかもこれが経済性を無視して、國民の購買力を無視した高いタバコを賣つているがために、かえつて逆にここにやみタバコがつくられている。そのためにこの間値下げをやつた。こういう点はよく考える必要があると思います。
やみタバコ撲滅の方途について政府はどう考えているか。自由販売タバコは浮動購買力吸収の役割をもつておるが、値上げをいたんした後の売行きについては自信があるかどうか。自由タバコの値上げはやみタバコの値上げを誘致し、インフレに拍車をかけろ結果と相なるが、政府の所見いかん。葉タバコの管理並びに収納及び買上げ値段につき改訂の意思はないかというような質疑が多かつたのであります。
さらに、これがやみタバコを増加せしむるという問題であります。このやみタバコの原価は、大体当局なんかの指示しておるところによりますと、十円ないし十五円だということでありました。 こうした大きな値上によつて、やみタバコがますます氾濫する。
それからまた値上げをすることはやみタバコの跳梁を許すということになる。
本案は、タバコ益金の收入を確保するために、現下問題視されておるやみタバコの撲滅を目的として組まれた法案でございまして、改正される要点は三つあるかと存じます。
その理由としては自由タバコの値上げは、もう国民の購買力が底をついているから、その値上げによつて予定の増收を確保することはむずかしい、また自由販賣品の値上げはやみタバコを盛んにするから、タバコの葉を確実に確保することがむずかしくなるというような理由をもつて、配給品だけを十五割値上げしたいというような案であつたそうです。
○塚田委員 もう一点お伺いしたいのは、先日政府委員からの説明を聽きますと、やみタバコは結局葉タバコを耕作しておられるところから一番よけい出てくる、こういうお話であつたのですが、そのように皆さん方がおつくりになつているところで、相当やみの葉をお賣りになる実情であるか。それからして、政府にお賣渡しになるときの値段と、やみにお賣りになるときの値段と、どらくらいの違いがあるか。
○矢野公述人 これはやみですからあまりはつきりした價格はないのですが、とにかく政府へ納めるものの賠償金は一キロ当り七、八十円、ところがやみタバコの方は三倍くらいになつていますか……。
○河口委員 ただいま政務次官のお話では、國の財政を堅持するためにこの罰則を強化して行くというように解釈されましたが、私はやみタバコを作らなければならない。また買わなければならない。すわなければならないという現状において、これをつくらなくてもいい。買わなくてもいい。すわなくてもいいという、積極的な方策を立てていただきたいと存ずるのであります。
現在やみタバコがたくさん出ておることは事実でありますが、大藏当局はタバコ犯罪についての例は、どんなものが一番多いと見ておられますか。量的にはどんなものが多いのですか。
○中崎委員 次に、やみタバコのことについては先ほども説明があつたようでありますが、さらにタバコ類似の物質をもつてタバコの中に混入するとか、あるいは形はかえますがそのまま使う、そういうものが主として巻タバコとして賣られておるものもあるようであります。こういうものについてもやはり專賣法違反として取締りになるのかどうか。
○塚田委員 ただいまいろいろお伺いいたしましたが、おつくりになる原價と、お賣りになる値段の間の開きが非常に大きいために、新しいこの値段で賣出しが始まつた場合にも、やはりやみタバコが相当依然として行われるのじやないかという懸念を大分もつておるのでありますが、一体政府は現在やみタバコがどれくらい出ておるかという、ごく大ざつぱな数字でもおもちになつておるかどうか。
○中崎委員 大体今のようなものがやみタバコの中でどの程度の割合を占めるか、大体の推定がありましたらお示し願いたいと思います。
横流れがあり、やみタバコが出てきますことは、結局タバコの需給関係が逼迫していることに原因いたしますので、先ほどタバコ部長から御説明申し上げましたような計画のもとに、だんだん生産量を殖やしていくということによつて、おのずから横流れも少くなるし、また防止できる。
○本藤委員 新生の値下げの理由として局長の御説明によると、やみタバコ撲滅ということがありましたが、一体やみタバコというものはどういうような方面から出て、どういう品であるか。專賣局の製造所からそういうものが出るのか。貯藏倉庫から出るのか。または生産者の品物が何か加工されて出るのであるか。または國外からはいつてくるのであるか。
ところで二十円にしますのは、一つは、先ほど提案理由にも御説明いたしました通りに、早く賣り盡すという関係と、もう一つは、やみタバコが最近御承知のように非常に蔓延しておるのでありますが、これを何とかして駆逐したい。別にやみタバコの取締は、取締陣容の強化をもつてやつておるのでありますが、なかなか十分にいかない。
これを現在のままの價格で販売するとすれば、売り畫しに長い日月を要し、その間やみタバコをさらに蔓延させることともなり、また気候の関係からも品質が悪くなるおそれもあるのであります。そこで、この際「新生」の定價を十本当り二十円に値下げして、これを短期間に売り畫し、専売益金を確保するとともに、やみタバコの防止にも役立たせたいと考え、本案が提出されたのであります。
しかるに、やみタバコのため非常にたくさんの紙が煙になつておるという現実の面があるのであります。結局やみタバコは、子供の砂糖を食い、出版業者の紙を食い、併せて政府の税収入を食つておるのであります。このやみタバコは、正式ルートのタバコとどのくらいのパーセンテージになつているか、大藏大臣の見込高を承りたい。
○佐藤(觀)委員 先日もやみタバコのことが問題になりました。たまたま先日新聞に、從業員がタバコを非常に持出して、莫大な金をもうけておるというようなことが出ておりますが、こういうようなことについて、政府はどんな取締りをされるか、ひとつ大藏大臣か、あるいはその関係係官に御説明を願いたいと思います。
從來のやみタバコの取締りにつきましては、相当努力をいたしまして、これの趣旨徹底のためにはラジオ、映画等まで動員して、その防止のためにいろいろな方法を講じておるわけでありますが、なかなか思うようにまいつておらぬ点がございまして、ただいまお尋ねの点があつたと思います。
やみタバコの取締り、配給問題、タバコ耕作面積と食糧との関係等をめぐつて、委員と政府側との間に熱心なる質疑應答が交され本二十九日討論を省略、採決の結果、全会一致をもつて可決いたしました。 簡単でございますが、右御告申し上げます。
○楠本説明員 やみタバコの氾濫につきましては、皆樣御承知の通りでありまするが、当局といたしましても、非常に関心をもつてやつておるのであります。今日まで取締りに從事する職員が少くありましたために、昨年の末に予算も通りまして、増員することにいたしました。中央においても、地方においても、この組織を強化し、全力をあげてこの取締りに從事いたすつもりでやつております。
これはあるいはこの法律に直接関係ないかもしれませんが、このごろ市中を見ますと、非常にやみタバコの氾濫が激しいようでありますが、何かあれはお取締りになつておられるのでありますか、どうですか。
○楠本説明員 ただいまの御質問でありまするが、いわゆる官製品のやみタバコの方面であります。それにつきましては、ただいまお話になりました通り、保管中の盗難品、あるいは輸送中のタバコから出るものであるということが、大体考えられるわけであります。
最近はやみ値でやみタバコが盛んに賣られておるのであります。これは配給量が減るものでありまするから、あるいは販賣店にまいりましたタバコが利鞘をふみまして、大衆の自由に買うタバコとなりませんで、やみの方に流れるものが出る。これはどこかに何か缺陷がなければならぬのじやないかと思うのであります。タバコを賣り出されました一日、二日は店にはタバコの陳列がありましたが、最近は賣切れの札を見るのであります。