1982-08-19 第96回国会 参議院 大蔵委員会 第15号
先ほども申し上げましたが、五年経過後直ちに速やかにということには法律の体裁はなっておりませんので、五年経過後、金融情勢や貸金業者の実態と申しますことは、日歩三十銭を二十銭に下げ、十五銭に下げ、いきます間にまた極端なやみ金融とか非常なもぐり金融等がはびこるようでは、これは何にもなりませんので、そういった状況も取り締まり当局に積極的に取り締まっていただいて、できるだけ現在のような七〇とか八〇という業界主導
先ほども申し上げましたが、五年経過後直ちに速やかにということには法律の体裁はなっておりませんので、五年経過後、金融情勢や貸金業者の実態と申しますことは、日歩三十銭を二十銭に下げ、十五銭に下げ、いきます間にまた極端なやみ金融とか非常なもぐり金融等がはびこるようでは、これは何にもなりませんので、そういった状況も取り締まり当局に積極的に取り締まっていただいて、できるだけ現在のような七〇とか八〇という業界主導
ただいまのお尋ねの点につきまして、まず、やみ金融あるいはもぐり金融業者というものの実態につきましてお答えを申し上げたいと思います。
ただ、私の言いたいことは、金利を否定するのではないが、この一年間に支払われる四兆以上、これは法人だけですから、あとは、そのほかやみ金融からもぐり金融まで入れると、一体金利だけで払われている金は何兆円になっているか。実際は国税庁に届けた法人金利だけでも二兆八千億だという。それに加え、いまもあなたのおっしゃった交際費やら株の配当金等まで含めた、その果実というのは、管理者や資本家だけが働いたんじゃない。
従つてこれは担保に供する性質のものではないというのが、あの当時恩給金庫をやめさせる一つの理由になつたと思つておりますが、併し現実情勢はそういうきれいなものではなくして、地方における高利の恩給担保金融、いわゆるもぐり金融が貸出しておるのが一府県で数千万円になつておる。多い府県は一億にも上るという状況になつておることを私は聞いておるのであります。
現在いわゆるもぐり金融といたしまして、高利貸しその他が貸しております現状を見ますと、日歩十銭、年利にいたして三割六分以上の金利をとつておるのであります。このほかに調査料、生命保険料等を加えましたならば、受給者の手元に残るものはおそらく六割を出でないのではないか。現に先年遺族援護法によつて与えられましたところの五万円の国債は、ただいま市場において三万五千円という相場があることを聞いております。
ことに債権者会議において見ますると、債権者数名に対して、しろうとがその十倍くらいの向きがしばしば戦後の債権者会議において見られるのでありまして、ことに先月におきましても、債権者二名に対して二十八名、債権者三名に対して三十数名というもぐり金融がひそんでおるのであります。これは、ただいまこの会議においても、類似金融の防止点について、最も重要な見方をもつて見ていただかなくてはならないと信じます。
そこで実は私ども昨年来もぐり金融と申しまするか、いろいろな物品販売何とかという、物を渡すといつて日掛け貯金を集めておいて、事実物を渡さないで金を渡すというような――これは自然発生的にできたものでありますが、あるいは保全経済会でありますか、あれが非常に各地で零細な資金を集めておるのであります。
と申しますのは、これは私の推測でありますが、田村はもぐり金融、即ち貸金業等の取締に関する法律の違反を恐れておつてこの点を明らかにしないというふうに考えておるわけでありますが、ともかく田村につきましては金の貸借の事情を認めながら非常に明確を欠いております。それが私ども理由書にも一応出ておりますが、ともかく田村の供述が極めてあいまいである。
ことに四国へ参りまして、例の西村三平事件でありますが、あの問題が新聞にでかでか出された後でありましたために、よけいに四国の金融業者のもぐり金融なるものについての関心が、大きかつたのであります。そこで具体的でないことは申し上げてもいかぬと思うのでありますから、一つの実例を申し上げます。