1971-07-23 第66回国会 衆議院 交通安全対策特別委員会 第2号
原因不明、そしてパイロットのミス、そのようなことが、二十七年の「もく星号」事件以来今日まで続いておりまして、どうもすっきりしないわけであります。遺族の方々も、また今回もうやむやに終わるんでしょう、あるいはパイロットのミスで片づけられてしまうのではないか、このような心配をもう口にしておる人もおるわけであります。
原因不明、そしてパイロットのミス、そのようなことが、二十七年の「もく星号」事件以来今日まで続いておりまして、どうもすっきりしないわけであります。遺族の方々も、また今回もうやむやに終わるんでしょう、あるいはパイロットのミスで片づけられてしまうのではないか、このような心配をもう口にしておる人もおるわけであります。
この事件はまさに航空自衛隊発足以来最大のものでもありますし、日本の航空史上から見ましても、御承知のようにもく星号事件に次ぐ大きな事故であります。これにつきましては新聞には札つきの不良機であるとか全然危険なものであるとか、いろいろ報道されておるのでありますが、あなたは今回墜落しましたこの輸送機は、決してそういうものではないということをいろいろ説明をされております。
先ほど申し上げましたが、一番大事な飛行機のエンジンの調整、補修、油さし等、そういうようなことを、現在は格納庫が足りなくて野天で、しかも夜中これをやつておるというような始末だそうでありますが、そういたしますと、もしそのような修理が満足にできなかつた場合に、航空の安全性からしまして万々一そのようなことが原因で第二のもく星号事件が起きはせぬかというようなことも、心配にたえないのでございます。
で、そのうちで最も大きい事故は日本航空株式会社所属のもく星号事件、これで三十七名の死亡者を出しております。これが一番大きな事故でありますが、そのほかに只今申しましたように七件ありまして、その合計の死者が日航機を含めまして四十名でございます。負傷者が三名でございます。で、これらの事故の原因であります、原因の七五%が乗務員、操縦士の過失と思われる事故であります。
それが墜落してしまつて、ばらばらになつた機体をあとで調べてみて、その調べというものが必ずしも正確なものであるかどうか、私は非常に危惧にたえないのでありますが、かのもく星号事件を顧みて、航空庁長官は今度の二つの法案に対してどういうふうに責任体制がとれるものか、お考えを承りたいと思うのであります。
もく星号事件一つを例にとりましても、ああいう惨事を起しましたのは、そういう一人の過誤というのがああいう事態を直接に起しておるわけですが、それから私高等商船学校を拝見したのですが、機械が古いのですね。
この間ももく星号事件で村上運輸大臣はどうもいろいろ責任が幾つにも分れては困る。ずつと一つの系統で責任を負えないから、責任がなかつたからこういう結果になつたのです。今後は是非一カ所で責任を持つようにしたい。
○坪内委員 もく星号事件のその後の原因究明のことにつきまして、大臣からお話がございましたが、大臣のお話によりますと、大体あの新聞に出ておるような記事は漏洩したのであろうというようなお話でございますが、今日の新聞では、航空事故調査会というものがもうまことしやかに、しかも具体的に、緻密に報告というか、発表みたいなかつこうになつておりますので、これは何かの手違いではないか、かように私は思うのであります。