2012-06-08 第180回国会 衆議院 環境委員会経済産業委員会連合審査会 第1号
その後、御指摘のように、美浜の原子力発電所二号機におきまして細管破断事故が起こったわけでございますが、これにつきましては、細管をとめる揺れどめ金具の入り方にふぐあいがあって、その結果、高サイクル疲労になったということでございまして、ちょっと原因は別でございますけれども、この揺れどめ金具についての点検がきちんと行われていなかったということでございます。
その後、御指摘のように、美浜の原子力発電所二号機におきまして細管破断事故が起こったわけでございますが、これにつきましては、細管をとめる揺れどめ金具の入り方にふぐあいがあって、その結果、高サイクル疲労になったということでございまして、ちょっと原因は別でございますけれども、この揺れどめ金具についての点検がきちんと行われていなかったということでございます。
水の流れによる振動とか、振れどめ金具との関係とか、ドライ・アンド・ウエット現象など、複雑な要因が重なって減肉していくわけですが、こういう問題というのは、こうして配管の肉厚がうんと薄くなったものはほかにもあって、一九九一年の事故だけじゃなくて、二〇〇四年八月には美浜原発三号機で、御承知のように大規模な破断事故があって、十一名の方がお亡くなりになったり大けがをされるという事故もありました。
ただ、美浜の二号機の事故につきましては、これは三千三百本ほどあります熱交換器の細管につきまして、揺れを抑えるための揺れどめ金具というのが入っていたわけでございますが、その金具の入り方が非常に不適切だった、そういう事情がございまして、高サイクル疲労を起こして、そのうち一本が破断をした、そういうものだというふうに承知をしてございます。
そのときに、結局、振れどめ金具のずさんな取りつけがあった。この振れどめ金具にしても、安全委員会ではその審査対象にも入っていない。だから私はあのときにも、振れどめ金具を初めとして、この審査対象の項目というか、これは本当にシビアに細部にわたってやってもらいたいと言っておりました。安全委員会もこれを見過ごしておる。
それを指摘して、一つはデンティングで、二つ目が水力学的解析上の問題であり、三つ目が振れどめ金具の欠如にあったと三つ指摘したのですね。直ちに同様の施設については調査せい、四十五日以内に報告を出せとNRCブレティンでは指示したのですよ。ところが、通産省は当時無視した。 そして、八七年の事故の直後にそういう指示が出ておったのを無視して、一九九一年二月に美浜原発二号機の事故を起こしているのですよ。
○内田説明員 美浜事故に関します原子力安全委員会の報告書はもうごらんいただけていると思いますが、要点だけ申し上げますと、美浜二号炉の事故は、蒸気発生器伝熱管の振れどめ金具が十分に挿入されていなかったために起こりましたフレッティング疲労によります微小な割れがスタートでありまして、その後に流体振動によります高サイクル振動が起こりまして、その疲労によって破断したものでございます。
各機器の経年変化、保修状況、そういったものを報告を受けて把握してきたところでございますが、今回の美浜の事故を踏まえまして、例えば蒸気発生器の技術基準の整備、定期検査における振れどめ金具の挿入、据えつけ状況の確認、伝熱管の管支持板部における変形にかかわる検査の実施、こういったものを行っていく必要があるというふうに考えております。
その中で、今回の事故の直接の原因は、振れどめ金具の不適正な施工であり、これが経年変化の結果こうした事故につながったものとしておりまして、原子力発電所の経年変化を踏まえた維持基準の見直しをすべきだと指摘をされておられるわけでありますが、具体的にはこのことはどのような内容を考えておられるのか、まずお伺いをしたいと思います。
この報告書にもありますが、美浜細管の事故も振れどめ金具の件もあるが、しかしまた二十数年という劣化現象も相作用しておるというような見解が出ておったと思うのです。
どっちが本当だろうかということについての解析もまた必要なのじゃないだろうか、こう思いますし、振れどめ金具がないからギロチン破断が起きたのだ、こういうことで報告はあるわけです。 じゃ、振れどめ金具がないところはみんなギロチン破断が起きるのか、そうなりますというと、そうでもありません。なかったことがすべてだというようなことにはならないだろうと思います。なくても動いているものは動いている。
原因につきましては、振れどめ金具が設計どおりの範囲まで挿入しておらず、大幅に挿入不足であったということから流力弾性振動が発生し、振れどめ金具により支持されていなかったため伝熱管が破断したものと推定しております。 振れどめ金具が設計どおりの範囲まで挿入され、伝熱管が支持されていれば、流力弾性振動の発生による伝熱管破断を生じないものと考えております。
○説明員(荒井行雄君) 高浜二号機につきましてでございますが、本年三月、これは高浜二号機を含めて全PWRプラントについて振れどめ金具の挿入状況について調査を行ったところ、当該高浜二号機につきましては九本の振れどめ金具が設計どおりの範囲まで挿入されていなかったことが判明しております。
今御説明のとおり、振れどめ金具につきましては、取り出して調査を行いましたところ、下部振れどめ金具については設計の範囲内でございましたが、上部振れどめ金具につきましては、今お話しのとおり、設計値より四、五十センチ短くなっておりました。
また、破断伝熱管を挟む位置にある二列の振れどめ金具がそれぞれ上下二本とも設計どおりの範囲まで入っていなかったこと等が確認されております。 これらの状況から、破断管については、振れどめ金具により支持されていなかったことによる限界流速の低下などにより、流力弾性振動が発生し、伝熱管が疲労破断するとともに、周辺管に減肉が生じたものと推定されております。
そこにおきまして、今回の損傷の原因といたしまして、振れどめ金具という、蒸気発生器についておるわけでございますが、この振れどめ金具が所定の位置に入っていなかったということにより局所流速が増大いたしまして、流力弾性振動が発生し、その結果その細管一本について疲労破断したということの蓋然性が高いのではないかというところまでいっております。
その中では、蒸気発生器の伝熱管に振れどめ金具というものが設けられておるわけですが、これが一部所定のところに入っていなかった等のことがございまして、破断原因としては、その振れどめ金具が所定の位置に入っていないことによりまして流力弾性振動という振動が発生し、破断に至ったのではないかという可能性が高いというところまでは検討してございました。
○中村説明員 ただいま先生御指摘になられました米国のノースアンナ原子力発電所におきまして、やはり設計上振れどめ金具が入っている必要がない伝熱管が周方向に破断していたというのがございまして、NRCのブレティン等におきましても、その原因として、支持板と伝熱管の間にデンティング現象が発生して、伝熱管の外周に高い応力が負荷される、それから振動に対する減衰特性というか、そういうものが……
これまでの調査によりますと、破断いたしました管、これは振れどめ金具が設計どおりの範囲まで入っていなくて、大きくずれていたわけでございますが、そういったことで流力弾性振動という特殊な振動が発生した可能性があるということは六月六日の報告書で公表しておりますが、それに加えまして、管支持板のところで固定支持の状況にあったというふうに考えておりまして、これらのことが破断の原因であった可能性が高いというふうに考
事故原因については、同社では、現在のところ損傷側の蒸気発生器細管の一本が円周方向に完全に破断していることをファイバースコープにて確認しており「目下その原因及び事故に至るメカニズムを究明中でありますが、細管の振動を抑制する振れどめ金具が設計どおり設置されていなかったため、高サイクル金属疲労が発生したことが大きな原因ではないかと考えられております。
メーカーの三菱重工の方は製造段階で自分たちのミスがあった、つまり揺れどめ金具の取りつけの際にミスがあった、みずからそういう欠陥製品だったということを認めて、これまた社長以下の処分を発表されました。 ところが、問題になるのは、メーカーの方もミスがあったと認めておる欠陥蒸気発生器ですよ。しかし、それを安全だ、基準合格だと言って認可をした通産省は何の責任もないんですか。
これまでの調査によりましてほぼ判明した主な事項でございますが、放射線の影響評価、それから加圧器逃し弁の開不能の原因、それから振れどめ金具、AVBと言っておりますが、これの挿入状況、それから破断した伝熱管の破面の状況等につきましてほぼ判明したということでございます。
今先生おっしゃいましたように、振れどめ金具の材質をインコネルからステンレスに変える、それからそのすき間をなくすような方向で固定支持をするような形の振れどめ金具に改良したものでございます。
従来、振れどめ金具、AVBと言っておりますが、それと伝熱管との間には若干のすき間があるわけでございまして、この振れどめ金具と伝熱管の間隔の状況によりましては、伝熱管が振動することによりまして振れどめ金具との接触摩耗によって伝熱管側の減肉が発生するというものでございます。今先生おっしゃいましたように、この理由によりまして振れどめ金具を取りかえたというものがございます。
で、今回細管の破断がございましたので、それを調べましたところ、先生御案内のように、細管のそばに細管の振れどめを防止するための振れどめ金具というものが、本来入っているべきところが入っていなかったということで、それが原因ではないかというふうに通産省としては考えておる次第でございます。
それから、構造、材質、運用等でSGについて抜本的なという御指摘でございますが、蒸気発生器につきまして、先ほど申し上げましたように、振れどめ金具が設計どおり入っておれば、こういうことは起こる蓋然性は大変低いというふうに我々考えております。
それで、現在判明しましたこと四点ほどございますが、申し上げますと、一点が放射線の影響の評価、それから二番目が加圧器逃がし弁の開不能の原因、三番目が今御指摘のあった振れどめ金具、AVBの挿入状況、それから破断しました伝熱管の破面の状況調査ということをやっているわけでございます。
原因につきまして、まず損傷しました金属の破面につきまして調査したわけでございますが、高サイクル疲労を示します破面が出ていたというようなこともございまして、いろいろ原因究明作業を進めましたところ、伝熱管の振動を抑える振れどめ金具、AVBと言っておりますが、これが設計どおり入っていなかったということで、この伝熱管が疲労しまして破断に至った蓋然性が極めて高いというふうに我々考えております。
一九八七年七月、米のノースアンナ原発事故の原因の一つに、NRCが振れどめ金具、AVBを挙げましたね。私の手元にその報告書があります。このとき日本でも加圧水型原発を調査したと思いますが、どうでしょうか。通産省の調査特別委員会でも言っておりますが、AVBが正しく全部の管に設置されていれば細管破断事故はなかったと考えているんですか。
そして、同じような加圧水型の原子炉は全国で十七基ございますが、これについて同じように振れどめ金具が入っているかどうかの総点検をやったわけでございます。そして、この美浜の二号機以外に、総点検の結果振れどめ金具が入っていない疑いがあるものがあと一基、高浜の二号機というものについて疑いが発生いたしましたので、これについては直ちに運転をとめて点検をするようにしたところでございます。