1952-02-15 第13回国会 衆議院 電気通信委員会 第4号
不幸にして敗戦後において、ひとり官公吏の社会のみならず、一般国民の間に、敗戦のもたらしたところの非哀は、われわれ国民の心を非常に打つたのであります。ただいま問題になつておる汚職の問題も、これを食いとめ、再びかような不祥事を起さないようにするには、どういう対策が適当であるか。
不幸にして敗戦後において、ひとり官公吏の社会のみならず、一般国民の間に、敗戦のもたらしたところの非哀は、われわれ国民の心を非常に打つたのであります。ただいま問題になつておる汚職の問題も、これを食いとめ、再びかような不祥事を起さないようにするには、どういう対策が適当であるか。
その見地からいいますと、給與の水準を上げるということはひとり官公吏ばかりでなくて、一船の関係もあつてインフレを刺激する。購買力を増大してインフレを刺激する。だから上げてはならん、こういうのが去年以来今年の予算にかけての強いラインであつたということが今でははつきりしているんであります。
もう少し大蔵大臣に熱があつて、地方の実情に対して、ひとり官公吏のみならず、一般商工業者及び農業者に対して御理解を持たれましたならば、こうした特別控除の方法を講ずること、あるいはまた税率の上でこれをはつきりと三分の一なりあるいは五分の一なりを軽減する措置を講ずることは、あえて技術的にも私には不可能ではないと考えられるのでありますが、この点に関して大蔵大臣はいかがお考えでございますか。
そうしてひとり官公吏の方だけにはそれがない。こういうことはこれを政府事業でやることになると、十分考慮してそういう片手落ちのないようにせなければ同じ労働組合を作つて、今度は官公吏の方の労働組合から考えれば、そういう不合理なことはないという考え方が私は当然起つて來なければならないと思う。而も同じ國家がやつている。
同時にまた今度の政府の考えておられまする追加予算の中には、ひとり官公吏だけの給與の問題でけでなくて、あの中にはこの戰爭によつていたいたしい被害をお受けになつた多数の戰爭犠牲者に支給さるべき生活保護費の予算も加えられておるわけなのです。さらに災害復旧費等も、あの中に加えられなければならぬ性質のものであります。
先ほど來申し上げました通りのような現在の状況にありますが、万一そういう追加予算の全貌ができあがらないというような場合におきましては、政府といたしまして、ひとり官公吏ばかりでありません、今日当面しております電産なり、炭産なりの労働者の給與に関する処置だけでも、最小限度には御審議を願うように取運びたい、かように思つておるような次第であります。
昨年七月、片山内閣が不完全なる物價体系を定めたことと、その後の生産と経済との施策が妥当でなく、また施策の遂行にあたつての英断を欠いたこと等がそのおもなる原因となつて、インフレーシヨンを極度に助長し、当時定められた官公吏の千八百円のベースによる生活は、十一月に至れば赤字から黒字に変るとしばしば政府によつて声明せられたにもかかわらず、結果はその正反対となつて、ひとり官公吏の生活がインフレの荒波に脅かされるに