1954-05-07 第19回国会 参議院 本会議 第42号
モーターボート、小型自動車などの賭博的立法をなし、てら銭稼ぎを政府はやつておるのでありますが、政府は前非を悔い、かかる賭博的行為の入場には、税を重くし、少しでも国民が賭博的行為から遠ざかるようにすることこそ重要なことであると思われるのに、今回の改正においては、実情を知りつつ、入場税が全然課税されないようにし、却つてこれを奨励するかのごときは、一部業者のための改正であると申すべきであり、国を憂えざる者のなす業
モーターボート、小型自動車などの賭博的立法をなし、てら銭稼ぎを政府はやつておるのでありますが、政府は前非を悔い、かかる賭博的行為の入場には、税を重くし、少しでも国民が賭博的行為から遠ざかるようにすることこそ重要なことであると思われるのに、今回の改正においては、実情を知りつつ、入場税が全然課税されないようにし、却つてこれを奨励するかのごときは、一部業者のための改正であると申すべきであり、国を憂えざる者のなす業
このことは、キヤメラ班にコツプを投げ付けるほどに一徹短慮、よく言うと正直な総理の性格のなす業でありまして、再軍備はいたしませんという唇の乾かぬうちに、保安隊の幹部に、諸君は新国軍の土台であると言つたり、国民の愛国心が高まつて軍備を必要としたときにこそ再軍備すべきだなどと揚言するために、未だに愚問愚答が絶えません。今日見るところの保安隊は「おたまじやくし」ではなく、蛙であります。
このことは白でなければ黒、黒でなければ白とする日本人の観念的な性癖も手伝つておるでありましようが、それよりも霞ヶ関の媚態外交から発散する恐怖と猜疑のなす業でありまして、(拍手)ソ連に対する恐怖を餌として防共の三国同盟を結んで、遂に日本を今日の悲運に導いた同じ愚策を現在の吉田外交は繰り返しておるのであります。