1948-11-22 第3回国会 衆議院 運輸委員会 第9号
昨年北海道で一番端的な例はどういうものであつたかと言いますと、これは局長自身ごらんになつたとは思いまするが、私ども運輸交通委員として現地視察をして驚いたことは、あの零下二十度を越える北海道において、貨車の操作をするのに必要な軍手がない。
昨年北海道で一番端的な例はどういうものであつたかと言いますと、これは局長自身ごらんになつたとは思いまするが、私ども運輸交通委員として現地視察をして驚いたことは、あの零下二十度を越える北海道において、貨車の操作をするのに必要な軍手がない。
先ほど高瀬委員が言われたように、まるで私どもはペテンにかかつて——まつたく値上げの意思がないことを前提として、わずか一週間に短縮することをば贊成いたしたのでありますが、どうも政府のその後の發表によりますと、何か意圖があるように思われるのでありまして、私ども運輸交通委員としては、三倍半の値上げということを、到るところで、あたかも私どもがやつたように非難攻撃を受けておるのであります。
この間の委員會におきまして伊能長官の態度に對して感歎の情を表された委員の方がありましたが、私はこれと思い合わせましてわが國有鐵道の從業員なるものが天下の公僕としてほんとうにまじめに働きつつあるということを目のあたりに見まして、これは私ども運輸交通委員としましても、喜ばなければならぬ事態であると考えるのであります。この考えをもつてさえくれるならば、鐵道の赤字克服ということは何でもない。
私ども運輸交通委員の一人といたしまして、われわれと直接意見を交す者に對しましては、私どもとしては十分現状を説明もしまた理解を求めている次第でありますけれども、行く所行く所、どこに行つても私どもが意見を聽きますことは、三倍半に値上げをし、なおかつ大きな赤字を出している。