1952-07-26 第13回国会 参議院 運輸委員会 第36号
その後二十四年になりまして全面的に解除になりましたので私ども戰前に帰りましてできるだけ急速な準備を進めて参りたいと思つておるのでありますが、御承知のような経済界の状況で金詰りと材料とかに災いをされたのと、戰争中に随分酷使した等によりましてその生産が全く遅々として進んでおらんわけであります。
その後二十四年になりまして全面的に解除になりましたので私ども戰前に帰りましてできるだけ急速な準備を進めて参りたいと思つておるのでありますが、御承知のような経済界の状況で金詰りと材料とかに災いをされたのと、戰争中に随分酷使した等によりましてその生産が全く遅々として進んでおらんわけであります。
御承知の通り戰後日本の紡績の復元につきましては、私ども戰前専業者としてやつておりましたものはいち早く復元をいたしまして、大急ぎで日本の紡績の復興に努力して参つたのであります。昨年が一番頂上で、一番大きく生産をいたしたと思うのであります。同時に戰後は仕合せに、輸出方面が非常に活況を見ましたために、昨年までは各社共に実は自分の力以上の仕事をやらなければならんという状態になつて参つた。
これは私ども戰前に運動をやつておりました関係から、そういう危險がこの破防法を通じて現われて来るのでありまして、結局民主的な運動をむしろ破壞する結果になりはせぬかという点を危惧いたす次第であります。
第三点は、品目の等級等について、いつ頃改正を行うかということでございますが、等級改正自体はこれは私ども戰前もこの仕事に多少関係しておりましたか、先ず本当に申しますれば五年や六年はかかる仕事なんでございますが、併しながらそういうふうな悠長なことも申上げておられませんし、又現在の等級に対してまあいろいろ直すべき点のあることも事実でございます。
鉄鉱石といえども戰前においてすでに九割、穀類におきましてもその半分は外国よりの輸入に依存いたしておつたのでありまするが、いわんや敗戰後の今日におきましては、ボーキサイトにいたしましても、ゴムにいたしましても、殊にこの製鉄の材料でありまする強粘結炭にいたしましても、殆んど一〇〇%外国よりの輸入によつておるのであります。
労働賃金において基準年度よりも百五十何倍がまだ安過ぎるということで盛んに論争を繰返しているのでありまして、その観点から、私ども戰前に比較して概算二百倍ないし二百四十倍というぐあいに考えているのでありますが、そこで非常に甘くお見積りになつて、ざつと百倍と、こう言われると、十万円が五千円、百万円が一万円とおつしやる。
このことはあえて鉄道ばかりではないと考えますが、私どもはここで例を赤字の最大の原因であるところの石炭について申上げて、議員各位の御注意を喚起したいと思いますのは、私ども戰前においては、大体六千四百四十カロリー発熱する石炭を使つておつたのです。ところが戰後におきましては、これが五千三百九十カロリー、熱量の非常に少い、惡い石炭が配給されております。これは結果として消費量が二倍以上に増加しております。