1966-07-19 第52回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
前に福田大蔵大臣は、昨年下期には、秋にはつま先登りに景気がよくなると言ったが、つま先下がりに景気が悪くなった。それで積極財政をとった。ところが、その後、多少在庫が減ってきている、それから生産も少しふえている、それから卸売り物価も少し上がって、そして企業収益も多少持ち直している、そこで順調に景気が回復している、こういうふうにおっしゃるのです。
前に福田大蔵大臣は、昨年下期には、秋にはつま先登りに景気がよくなると言ったが、つま先下がりに景気が悪くなった。それで積極財政をとった。ところが、その後、多少在庫が減ってきている、それから生産も少しふえている、それから卸売り物価も少し上がって、そして企業収益も多少持ち直している、そこで順調に景気が回復している、こういうふうにおっしゃるのです。
次に、経済の見通しと不況対策の問題につきまして、「経済企画庁は去る七月二十七日に二千百億円の財政投融資を追加支出し、今後は、つま先上がりに景気がよくなるといったが、現実は、つま先下がりに悪化し、戦後最高の倒産記録をつくるようなことになっている。しかも、政府の物価政策は全く無力であり、今年度は七−八%、明年度も五%の上昇は避けられぬといっている。
景気は、つま先下がりに悪くなっている。全く見通しを誤っている。経済見通しを誤り、経済不況対策を誤った。そのことがまた財政収入を予算どおりに得ることができない一つの大きな原因になっている。やはり政府のこれは大きな責任であります。こういう責任に対してどうお考えか。総辞職をするか、あるいは解散いたしまして、国民に信を問うべきであります。国民に審判を求めるべきであります。