1960-03-29 第34回国会 衆議院 法務委員会 第15号
つまり領得の意思というものは所有説というものから始まって、所有権の内容を変えるという考えが中心であったのに、近ごろはそれが変化いたしまして、経済的価値の排他的利用というふうに変わってきたと見ていいと思います。後者の方の説、私は簡単に価値説と言っていいかと思いますが、ドイツの学者の言っておる言葉のまま申しますと、ザッハ・ヴェルト・テオリー、こういうふうに申しております。
つまり領得の意思というものは所有説というものから始まって、所有権の内容を変えるという考えが中心であったのに、近ごろはそれが変化いたしまして、経済的価値の排他的利用というふうに変わってきたと見ていいと思います。後者の方の説、私は簡単に価値説と言っていいかと思いますが、ドイツの学者の言っておる言葉のまま申しますと、ザッハ・ヴェルト・テオリー、こういうふうに申しております。
それから、今各地から報告されております不法の占拠の中には、いわゆる侵奪に当たらない不法占拠、つまり領得の意思のない使用侵奪的な、窃盗で申せば使用窃盗的な侵奪、不完全な侵奪と申しますか、不完全な状態の不法占拠が多々あると思うのでございます。