1954-11-18 第19回国会 衆議院 農林委員会 第81号
○小枝委員 一点だけ主計局長にお尋ねいたします、先ほど同僚委員からも、災害対策に対して開拓者の問題についてのお尋ねがあつたのですが、今度の風害によつて、開拓者がようやく立ち上ろうというときに、営農施設特に住宅が相当倒壊しております。これは今後の開拓者を扶植する上においてはなはだ困つた問題です。
○小枝委員 一点だけ主計局長にお尋ねいたします、先ほど同僚委員からも、災害対策に対して開拓者の問題についてのお尋ねがあつたのですが、今度の風害によつて、開拓者がようやく立ち上ろうというときに、営農施設特に住宅が相当倒壊しております。これは今後の開拓者を扶植する上においてはなはだ困つた問題です。
開拓融資保証法は、昨年七月施行されたものでありまして、開拓者の団体と政府又は都道府県との共同出資によつて設立された開拓融資保証協会が、会員たる開拓農業協同組合その他における金融機関に対する債務を保証することによつて、開拓者の肥料等の購入に要する短期営農資金の疏通を図らんとするものでありまして、而して本法の規定によつて、現在政府は一億円を中央開拓融資保証協会に出資をしております。
特殊金融ですよ、法律によつて開拓者を保護しようという法律案です。この特殊の金融に、まさか中金が一般の金融と同じような利鞘を稼ごうと、そんなことは考えていないと思う、考えるべきじやない。それと一般の金融と同じように採算が合うとか、合わないとか、そういうところに持つて行くそろばんじやありませんよ。中金の採算は特殊金融に持つて行く採算じやない。中金の採算の問題に触れたくない。
こういう冷害を受けたような場合において、結局百パーセント開墾を了しておる場合においては、結局二割だけ補助対象外の面積が残つておるというようなことになるわけですが、こういうような点に対しては、何か特別の措置をお考えになつて、開拓者諸君の窮状を克服して、そうして来年の再生産に対しては、できるだけ安心した規模の上に立つて仕事がやれるようにすることが適切な措置ではないかというふうに考えられますが、そういう点
さらに昭和二十五年度よりは、開拓者、都道府県及び政府がそれぞれ一定の金額を醵出して借入れの担保とする開拓信用基金制度を創設いたし、これによつて開拓者が農林中央金庫から肥料資金その他の短期営農資金の融通を受け、この両制度によりまして長短両資金の融通の円滑化を期して来たのでありますが、近来開拓農民の短期営農資金に対する需要はますます増加している状況にかんがみ、今般この開拓信用基金制度に法的根拠を与え、もつてこれが
先ほど伺いますと、開拓者の金利というものを、この金を借りたことによつて開拓者が今までよりも恵まれるということでなければ、この法は意味がありませんね。そうでしよう。
○説明員(細田茂三郎君) これは農林省全体としまして、全体の金利体系から言つて、開拓者のものは幾らであるべきかという結論はまだ出ておりません。従いまして、これは今後農林省全体として研究、考えてきめて参りたいと思いますが、私ども農地局の局の態度といたしましては、せめて農業手形が末端で二銭五厘であれば、末端で二銭五厘になるような中金融資を欲しいというようなことを考えて、従来は参つておるのです。
○宮本邦彦君 今二銭六厘で末端にまで流す、こういう御方針でおると御説明になつたのですが、二銭六厘で貸してくれれば、これは干天に慈雨というような気持で皆飛びついて来ると思いますけれども、飛びつくことによつて、その農家がベースに乗つて来ない経営状態であれば、それによつて開拓者の経営状態も一層悪くなるのじやないか、そういう心配がございませんかどうかということをもう言お答えを願いたいと思います。
政府は、これらの開拓者に対し、農具、家畜等営農の基本的手段については、開拓者資金融通法をもちまして長期低利の資金を直接融通しているのでありますが、さらに昭和二十五年度より開拓者、都道府県及び政府が一定の金額を醵出して、借入れの担保とする開拓信用基金制度を創設し、これによつて開拓者は農林中央金庫から肥料資金その他の短期営農資金の融通を受けているのであります。
政府はこれらの開拓者に対し農具、家畜等営農の基本的手段については開拓者資金融通法を以ちまして長期低利の資金を直接融通しているのでありますが、更に昭和二十五年度より開拓者、都道府県及び政府が一定の金額を醵出して借入の担保とする開拓信用基金制度を創設し、これによつて開拓者は農林中央金庫から肥料資金その他の短期営農資金の融通を受けているのであります。
○金子委員 これはきよう初めてお伺いしましたが、今までの方針と大分かわつておりますから、開拓者に関する限りは、開拓者はおそらくこの金は必要でないということになつて、開拓者の方から今度災害の営農資金として要求されるものは三分六厘の金を要望するということに当然なりますから、それに対して政府は責任をもつて、この二十億と同じような性格を持つわくをふやすということが言明できますか。
もともとから非常にやかましく言つて開拓者に資金が大いに必要であるが、全額償還されるということは我々はとても望めない、だからそういう腹で拂わせにやならんが、行われんことだと言つているのですが、この法律は依然として生きておつた、これを一体どう取扱うのか。現在でも全額償還になつておりません。そこでそれなら一部償還でいいかというとこれはいかんのであります。
従つて開拓者が自分自身でも家畜その他の導入ができるような施策を講ずべきである。しかしながらそれができ得ないとするならば、政府は少くともそういう導入資金その他のものについては、無利子においてこれを貸し付けるのが当然である。少くとも従来より利率を引上げるという点につきましては、私はそういう点から考えまして、この法案に反対するものであります。
これは開拓者と県とそれから国とがそれぞれ基金を出し合いましてそうして或る程度それによつて開拓者の信用を附加しまして、それの何倍かの融資を実は中金から得ておる。こういうような短期の方策を立てておるわけであります。そこで、ではそれだけでいいかというと決してそうじやないので、実はその間に中期的な資金の必要性が非常に強く要望されるわけなんです。
○政府委員(平川守君) まあお話のような問題もあろうかと思うのでありますけれども、実際問題といたしまして私どもといたしましては開拓農家なりが立ち行くということに結末を持つて行くことが一番大切なことである、一面予備隊なり或いは軍の必要性というものもあるわけでありまするから、両者の調整を図りまして開拓者としても十分に成り立つというだけの補償なり又他の適当なる換地を斡旋するような、そういう手段によつて開拓者自身
さらにこの開拓地の振興のためにいろいろな方法がございまするが、開拓農協を通じてこれが振興に当られることが最も必要ではなかろうか、こう考えるわけでありますが、これについては一般の農協よりも、さらにある程度の助成金をやる、こういうふうにしていただかなければ、開拓が緒についたばかりの現在の実情からいたしますと、どうしても農協の側面的な援助によつて、開拓者を健全化することが必要であるかと考えますので、これに
従いまして当初はどういうふうな使い方になるのかもわからず、従つて開拓者の方々にもどういう使用の結果が生ずるのだということも、あらかじめお話申し上げることができなかつたのです。ただこういうふうな演者をするが土地に入れてもらえるかということで、それでは一ぺん使つてごらんなさい、どういうふうになるか……ということで使わしてもらつたこともあるのであります。
今日は幾らかわかつりて来たようですけれども、只今お話のあつたように土地の肥えてる、瘠せてるということで大きな差がありまして、それに対して一般並みの税金を課して来ること自体が、これは素人で考えても不可能のことなんで、そういうことによつて開拓者に対して非常な重圧を與えて来たのであります。 主税局のかた、誰も見えてないでしようか。
開拓者自身の生活につきましては、当初入りましてからおおむね三年程度経過いたしておりますが、開拓地に行つて、開拓者の諸君とも直接会つていろいろ話を聞きますと、おおむね前途に光明を認めた、ようやく基礎ができ上つたというように見受けられるのでありまして、この点につきましては、開拓を知らざる者が考えておりましたようなことはないというふうに考えておるのであります。
従つて開拓者は日本農業の礎となつて努力をして頂きたいと思うし、政府としても最大の援助をなすことといたしたいとの趣旨の答弁がございました。 その次の問題は開拓行政と既耕地に対する行政との関係についてでございます。政府は開拓には非常に熱意を入れておるけれども、既耕地には左程熱を入れておらないように思われる。
從いましてこの開拓問題についてもこの線に沿つて開拓者が將來農業を放棄しなれけばならんというようなことのないように十分現在から考慮を拂つて行きたい、こう思つております。