1953-10-20 第16回国会 参議院 農林委員会 閉会後第7号
従つて農業手形をこれで借替える、こういうことにして頂くことを願つておるわけであります。即ち十一月から十二月に農業手形の決済期が来ます。
従つて農業手形をこれで借替える、こういうことにして頂くことを願つておるわけであります。即ち十一月から十二月に農業手形の決済期が来ます。
すなはち昨年度の震災に引続き水害、冷害と連続的に災害に見舞われ、農家はいちじるしく疲弊し、特産たる豆類、ばれいしよにおいても、本年度の作柄に大体六分作程度であろうと…うこと、従つて農業手形十四億円は、その完済ははなはだ困難であり、かつ澱粉価格の決定が遅れておるために、農民は非常に困惑しており、適正なる価格を早急に決定し、価格安定法の目的を達成せられたいこと、十勝沖震災の復旧工事はおおむね終了したが、
従つて農家の経済は、きわめて困難な状態になつて、農業手形の債務返済にも四苦八苦しておる、こういう状況である。しかるに外米は、一石当り一万二千円も出して輸入しておる。こういう点は農民のきわめて不満としておるところであります。しかも一方、配給を受ける立場になつて考えると、米の配給は一箇月に十五日くらいしかもらえない。しかも配給所へ行つてやみで買うならば、いくらでも買える。
特に農業手形という制度によりましてこれがやられております場合に、保險金の支払がないということによつて農業手形の支払ができない。
さしあたり今後の問題につきましての営農資金に事欠く問題については、これは新しく現在すでに支払い停止中のものでありましても、信連と結びつけることによつて、農業手形を発行いたしまして、それによつて融資を受ける方法もあるわけであります。今後の問題といたしましては、ひとつそういうふうなやり方で、できるだけ農家の方に営農資金に事欠かせないように、極力やつて行きたいと思います。
○池田国務大臣 農山漁村の金融につきましては、お話の通りに不十分でありましたので、今まで農林中金を使つて、農業手形制度を創設して金融をはかつておるのでありますが、何分にも今の状態では農林中金もそう金はございません。
ところが、今日ここまで農民の経済が追い込められ、どうにもならぬことになつておつて、農業手形なんかも急速な勢いでふえておる、こういう事業になつたからはよほど考えないと、従来のような漠然たる根拠のもとに、政治的に相当幅のあるようなことだけで決することは、私は不当であると思う。こういうことを私は心から心配するわけであります。ことに本年は米の作柄は予想外に悪く、おそらく一割以上の減收であろうと思います。