1948-06-28 第2回国会 衆議院 予算委員会 第42号
從つて理論的に申しまして、この問題は政府として関係方面に熱心にお働きかけになるというところに、理論的矛盾があり、軍事公債との関係において、なおこの問題はお考えになつて、軍事公債もこの際利拂停止をおやめになるがいいということを、一昨日も申し上げましたが、この問題については、もう少し慎重にお考えになることを希望いたす次第であります。 私の質問はこれで打切ります。
從つて理論的に申しまして、この問題は政府として関係方面に熱心にお働きかけになるというところに、理論的矛盾があり、軍事公債との関係において、なおこの問題はお考えになつて、軍事公債もこの際利拂停止をおやめになるがいいということを、一昨日も申し上げましたが、この問題については、もう少し慎重にお考えになることを希望いたす次第であります。 私の質問はこれで打切ります。
今でも軍事公債は六十六、七円しかしておりませんが、この利拂停止ということに確定いたしまして、この法案が國会を通過しますれば、ほとんど無價値になつて、軍事公債というものは市價が下落する。その下落したものを協同組合の方へ引継ぐときに、協同組合は表面帳面價格でもつて引継いでくれるかといつたら、それはしてくれません。
こういうような画期的な代案をもちまして、民主的に民意が発動することによつて、軍事公債を整理せられたらどうか。これが現在の憲法の趣旨に合うものだと私は考えております。この点に対します総理大臣の御所見を向います。
しかしながら國民の自発的な愛國心によつて軍事公債を政府に献納するという運動は望ましいということは、私もまつたく同感であります。國民が続々すべての公債を政府に対して寄附をされるならば、私は大いに歓迎いたしたいと思うのであります。
軍公の問題のごとき芦田内閣がやり方をして、それがアメリカ人あるいは外國人の資本導入に支障になつても益にはならない、なぜそういうことをおやりなさるのか、契約の根本精神を乱すような、一方的の意思によつて軍事公債の利拂を停止する、この停止がほんとうに國民のために利益であるということならまた考えられもするけれども、現在せいぜい十五億の金を繰延べて將來の國民に負担をかけるだけのさような政策をとつて、外資の導入
それで、かようなことで帰一するところを知らないで、非常な不安感を與えておつたということは事実でありまして、從つて今回とりました処置は、このことによつて、軍事公債に対する從來の考え方というものに、一應終止符をつけまして、今回に限りこういう処置をとつたのである。
從つて軍事公債に関する限り、今回のことによつて、市場の價格がどうなる、現在市場は立つておりませんからも、正確なことは分りませんけれども、心理的な影響等は、或いはあるかも知れませんが、具体的にこれが影響するというふうなことには相成らん。こういう意味のことを申述べたのでございます。
從つて軍事公債の利拂についても、政府は、三党政策協定に從いまして、本年七月一日から、向う一ケ年間に、支拂期日の到來する利子に限り、これを元本の償還期日に元本と共に支拂うこととし、もつて当面急を要する均衡財政の確立に資するとともに、この措置によつて生じた財政的余裕は、これを災害対策費、教育費及び生活困窮者救済費等に充てる事といたした次第であります。
又利拂停止によつて軍事公債全體として非常に値下りを見るから、外資導入の重大時期に際して、國家が債務を支拂わんという印象を與えるということは面白くないという御意見を表明しておられるのでりますが、この前の四月の暫定豫算の豫算委員會において、特に衆議院の豫算委員會において、利拂停止をやることを前提として委員會を持つというふうに御説明になつた。
又その一般的影響につきましては、或いは政府の政策に対する國民の信頼感に及ぼす影響、貯蓄運動、通貨の信任に及ぼす影響、將來の國債消化に及ぼす影響、金融機関の再建整備、延いて産業の復興に及ぼす影響等挙げられておりますが、これらは逆であつて、軍事公債利拂停止のような、そういう根本的又革新的な政策を行うことによつてインフレーションは処理され、それによつて通貨の信頼は回復するのであります。
私は、これはとんでもない間違いであつて、軍事公債のようなものは、軍艦やあるいは大砲のように、この際処理をいたしますことが、國際信義を強めるゆえんなりと確信いたすのでございます。