1954-02-08 第19回国会 衆議院 法務委員会 第5号
ただその削減することをあまりにも画一的に、一律的に、ただ人を減らすことによつて財政支出を減らせばいいというのでは、これは簡単に過ぎるのであります。言いかえますれば、行政が一つの政治でありますれば、政治を離れたビジネスに過ぎないことになつてしまう、それであつてはならぬということが、思いを深くいたします者の考え方であります。
ただその削減することをあまりにも画一的に、一律的に、ただ人を減らすことによつて財政支出を減らせばいいというのでは、これは簡単に過ぎるのであります。言いかえますれば、行政が一つの政治でありますれば、政治を離れたビジネスに過ぎないことになつてしまう、それであつてはならぬということが、思いを深くいたします者の考え方であります。
首相も議員立法の抑制をしばしば言明をされ、この趣旨を受けて、おそらく大蔵当局も非常なる決意をもつて臨んだと考えられるのでありますが、総理大臣は大蔵当局に対して、議員立法なり、あるいは大いなる議会の修正によつて、財政支出の増高したものに対しては、これを圧縮するような編成方針をもつて臨むことを指示せられたかどうか、これは予算編成上の大きな問題でありますので、この際伺いたいのであります。
たとえ十万円の記帳価額のものを五万円で処分して、我々民間企業ならば五万円の雑損が出るのだが、それをあなたのほうだと五万円の現金収入、収入に五万円だけ上つて、財政支出のほうは伴わないことになるのですか。
それは、特殊立法によつて財政支出を余計確保するというのと、特殊立法によつて、特殊立法の対象の地帯の農家の、何というか、計画的な、総合的な食糧増産なり、或いは経営の改善を進めて行こう、こういう二つの狙いがあるのであります。
そこで、どういたしましても日本農業の生産性を高めるためには、暫らくの間国の助成なり、補助の手段によつて財政支出をして頂かなければならないと思うのであります。即ち本予算において最も大胆にその線を出して頂きたかつたのでありますが、先ほど申上げましたように、この予算にはそういう補助であるとか、助成という線は少しも出ておらないのであります。
○北村國務大臣 大体今の段階で財政支出から來るインフレーシヨンの進行を、どうしても止めなければならぬというような点から、財政の面に國民経済の規模において財政を処理するということに努力をいたしまして、從つて財政支出から來るインフレーシヨンを防ぐために、どこまでも收支の均衡に力点をおくというような意味で予算を編成しましたので、ただいま稻村君のお言葉の通り申し上げてよろしいと思うのであります。
要するに屋上屋を架す、これによつて財政支出をますます増大する。また一面においては それがために、あまり農村民にそういう態度で臨みますと、増産意欲が減退することを恐れるのであります。今農林大臣が言われました通り、農業統計というものは非常にむずかしい問題であります。