1954-05-06 第19回国会 衆議院 内閣委員会 第31号
以上申し述べました通り、わが国は、平和条約によつて自由主義国家群の中においてその平和と安全とを保持せんことを決意いたしました以上、またわが国が独立国としてその国土と国民とを守ることがみずからの当然の責任であるとの自覚に立つ以上、日本政府は、他国を侵略せず、また脅威を与えずして自国を守る自衛隊を編成し、防衛庁を組織することは当然の責任であります。
以上申し述べました通り、わが国は、平和条約によつて自由主義国家群の中においてその平和と安全とを保持せんことを決意いたしました以上、またわが国が独立国としてその国土と国民とを守ることがみずからの当然の責任であるとの自覚に立つ以上、日本政府は、他国を侵略せず、また脅威を与えずして自国を守る自衛隊を編成し、防衛庁を組織することは当然の責任であります。
ダレス氏が第二次会談のときに首相に対して、再軍備を行うことによつて自由主義国家群への協力を求めた。しかし私はそれに対して、わが国はその経済的負担能力なしとして反対した。そこでダレス氏とともにマ元帥を訪問して、マ元帥の意見をたたいたところ、自分の意見に同調されて、日本は再軍備によらずとも、その潜在的経済力の発揚により、十分自由主義国家のために寄与し得るという旨を強調した。