1955-10-06 第22回国会 参議院 文教委員会 閉会後第2号
ことに私は結核については、結核は都会においては慢性伝染病として罹患率も割合に少いだろうと思いまするけれども、結核の処女地におきまして、狭い所におきましては、これは急性伝染病に属するものでありまして、一朝一人の患者が結核のない所へ来て、そうしてそれを伝播させまする場合においては、全村こぞつて結核に罹患するおそれがあり、またそれに対する非常な恐慌を来たすということは、これはあり得ることと考えまする点から
ことに私は結核については、結核は都会においては慢性伝染病として罹患率も割合に少いだろうと思いまするけれども、結核の処女地におきまして、狭い所におきましては、これは急性伝染病に属するものでありまして、一朝一人の患者が結核のない所へ来て、そうしてそれを伝播させまする場合においては、全村こぞつて結核に罹患するおそれがあり、またそれに対する非常な恐慌を来たすということは、これはあり得ることと考えまする点から
現実にあなた方が六つのりつぱな案をつくつても、それをやる予算さえも現在わからぬということでは、あすあなた方は厚生大臣に付添つて結核患者の諸君と会うということが新聞に出ておつたが、会つてもこれは今のような答弁では解決しない。はつきり解決したとするならば、それはその場を濁すだけの回答であつて、まつたく国民を偽満する回答になつてしまう。
○滝井委員 増額をせられることは当然なので、今までの対策が貧弱だから、従つて結核患者のすわり込みがあつたり、あるいはあなたの方で入退所基準というものをつくつたり、あるいは患者心得というようなものをつくつたり、付添いの制限をやるといつたことが具体的に出て来ておるわけなのです。
両方を画期的に思い切つて結核対策、政策というものを変えて行くということが急務であるように思いますが、社会局長、医務局長のお考えを伺いたい。
さらにこの患者は結核患者でございますので、医者は保健所に向つて結核患者の届出をやらなければならない。実にこういう複雑なものです。これは秘密でございます。結核患者についてはこれを保健所に出さなければならない。結核患者を見たら、医者はすぐにこれだけの処置を当然義務としてやらなければなりません。そうしてこの患者が月末になりますと、今度は診療費の請求をやらなければなりません。
結核患者の家族からまた患者が発生する率がきわめて高いので、患者が発生いたしましたならば、その家族を診断いたしまして、そしてそれの予防措置を指導することによつて、結核の発生を低めたいという趣旨で患家指導に重点を置きたいということでございます。次の医療費の減は、主としてこれに使います特殊薬品の値下りを見込んだ関係でございます。
○岡委員 そういうわけで、実は結核が非常に多くて、長期療養者がそこに働いておる人の五%をはるかに越えておるという数年を、はつきりしたことは忘れましたが見ましたので、この発生の実態について、いろいろ関係の部課長を呼んで聞きましたところが、やはり同じ部屋で執務しておつて結核になつて入院しておる。職場によつて感染しておるという事実が発見されておる。
従いまして、かつての時代におきましては、軍隊に勤務されておつて結核になつたからといつて、すぐそのまま公務のためといつて取扱うこともできなかつた点も、多々あつたのではないかと思います。しかしながら、大東亜戦争が非常に苛烈になつて参りましてからは、今申し上げましたようなことも、十分に軍隊においてできないというような事態が起つて来たところもあります。
従つて結核に対する療養給付というものを、何とか別個のわくでこれを考えることができぬか。そうしますと、共済組合の負担というものは非常に軽くなるという一つの見通しが立ちます。そして、結核に関係のない他の厚生施設が、もつと逆に推進され得ることになります。
まず第一に結核病床一万床を増床いたしますとともに、国立病院のうちから三千床を結核療養所に転換することといたしまして、増床及び整備に必要な経費約十億八千八百万円を予算案に計上いたしておりまして、これらによつて結核対策の充実を期しておる次第であります。
本来からすれば、こうしたところの職にあつて、結核のような病気にかかつたのですから、できればお見舞金でもやらなければならぬと思うのです。それを見舞金どころか、実際は二割も下げられてしまつて、療養にも事を欠くというようなことになつておるのでありますが、その点についてお尋ねいたしたい。
従つて結核の世界では治癒を高めるのは医学でなく政治そのものであると言えます。ここ数年結核医学は外科学においても薬化学においても非常に進歩し、病人の大部分は治癒し得るようになりました。
むしろ結核菌の感染ということがその人の体質によつて結核に対する抵抗を作るという作用さえも持ち、如何にたくさんの結核菌に感染してもそれだけでは病気にならないというのが現在の医学の常識なんです。そういう結核に対して大臣は先ほどから私が申上げているにかかわらず、この期に及んでもなお且つ結核病棟等に勤務する職員と電気通信省の職員と区別されてもいいのだというお考えで答弁されている、私はこれは遺憾に堪えない。
従つて結核転換の形態がすでに備えられておる状態であります。 次は新発田病院、病院側の意見としましては、院長は法によつて定められたようにしたい。国立医大の付属病院にしてもよろしい。又結核に転換されてもよろしいという意見を持つております。組合側はやはり院長一任の形であります。病院の状況は、明治十六年、第十六連隊重病者病室として創設されて、十八年新発田衛戌病院となつたものであります。
ことに中枢神経系の血管損傷は、結核に比べまして従来第二位を占めておりましたのでありますが、いよいよ昨年昭和二十六年からは結核よりも上に上りまして第一位を占め、従つて結核が第二位ということになり、第三位はがん等を含みます悪性腫瘍というものになるようでございます。大体以上申し上げましたようなことでありますが、なおこまかいことになりますれば、あとでまた申し上げます。
その生活の貧しいために、その食糧事情によつて或いは過労によつて結核になつておるということを考えますときに、この休職給も極めて問題だろうと思うのであります。(「時間々々」と呼ぶ者あり) 次に年末手当の問題についても然りである。年末手当というものは世上ボーナスと言われておる、一年間働いた者に対する賞與的な意味合を持つておるかのことく考える者があるが、今日の年末手当はそうでない。
特に退職所得を受けるものの中には、結核によつて、結核その他の病気によつて退職する人もあるわけであります。この人たちはすべてその退職所得によつて病気の療養までもして行かなければならないのであります。従いまして、こういう人たちに対するところの免税処置等についても適当なる処置を講じなければならないと思うのであります。
辛うじて最近では院長の欠員は、勿論院長はいたのでありますがやめましてその欠員には、他の療養所の院長がこれを兼務し、そうして一人しかなかつた定員医師のほかに漸く今一人を充たし得たというようなことで随分苦労を重ねておつて、結核の撲滅といつたような対策に対しまして手が足りないという事実があるのであります。なお只今申しました菊池惠楓園の一例をとりましても、千七百床に対しまして職員数は百七十三人であります。
簡單に拾い上げて見ましても、先ほども申しましたような潰瘍の問題であるとか、或いは全身的の影響の問題であるとか、或いはBCGの接種によつて結核が誘発されるんじやないか、或いは又惡化をするのじやないかというような問題、或いはBCGによつて、それによつて結核が起るんじやないか、或いは乾燥ワクチンの抵抗力が低下しておるのではないかというような問題、或いは個人の栄養状態と予防接種との関係とか、或いはツベルクリン
こういうふうにいたしまして、若し陰性期というものがありますならば、即ち体の抵抗力が減つておる時期というものがありますならば、その場合体内に潜伏して、発病しないでおる、或いは発病しておる菌がその猛威を逞ましくするというチヤンスがあり得るというので、必ずしもBCGの菌がそこに参らなくても、体の抵抗性が弱ることによつて結核が現われるチヤンスがあると思われます。
先ず第一に、このBCGの効果についてでございまするが、このBCGによる結核の免疫は、種痘のように強いものではございませんので、これによつて結核菌による感染を防ぐということはできません。併し元来結核は感染いたしましても、みんな発病するものではございませんで、体の結核に対する抵抗力の強い人では発病せんで済むものが相当に多いのでございます。
その際に、書面は四日にちようだいいたしましたが、十二日にその代表の方々に来ていただきまして、趣旨の説明を聞きましたところが、このBCGの問題については、これが非常に有効であるか、それほど有効でないかという問題についても、また真に害がない、あるいはまたこれの接種によつて結核の病状を増悪するような弊があるかないかというような問題についても、いろいろ疑義があつて、なお研究を要するものである。
この結核予防会の首脳となれ合つて結核予防行政を進めつつある厚生出局に対する反感から、BCGの専門家にあらざる学者に働きかけ、突如として今回のごとき申入れを行つたものであることの説をなすものもありますが、はたしてさような事実が伏在しているかどうか。厚生当局として何か思い当る節があるかないか。
○山口説明員 学術会議からの正確な資料をいただかないと、何ともはつきりしたことは申し上げられませんが、ただ先生方から伺つておりますお話の、BCGによつて結核を誘発する、あるいはすでに存在しておつた結核が増悪する、あるいはBCGの接種によつて局所に潰瘍ができるというような問題に対しましては、特別な新しい発展は、ただいままでに伺つておる範囲ではないと存じます。