1949-05-18 第5回国会 衆議院 本会議 第32号
國家が貧乏しておるこのときに、高級の自動車で乗りまわして、機密費や交際費などの國の経費で生活するぜいたく官吏は、一人よりも二人、二人よりも十人、できれば半分以上これを首切つていただいて、その分を眞に働くこの從業員諸君にわかち與えて、お互いに貧しきながらも、貧しき中に手をとり合つて祖國を再建しようじやないかというのが、國民の眞の世論であります。そういう形が少しも出ていない。
國家が貧乏しておるこのときに、高級の自動車で乗りまわして、機密費や交際費などの國の経費で生活するぜいたく官吏は、一人よりも二人、二人よりも十人、できれば半分以上これを首切つていただいて、その分を眞に働くこの從業員諸君にわかち與えて、お互いに貧しきながらも、貧しき中に手をとり合つて祖國を再建しようじやないかというのが、國民の眞の世論であります。そういう形が少しも出ていない。
この際私は、すみやかに本案が議決され、よつて祖國の將來そのものとも称すべき青少年に対しまして明るき希望のとびらの開かれることを衷心より願うものであります。
(拍手)しかして、今また吉田茂氏は、内閣総理大臣の地位にあつて、祖國再建の最大責任者であるにもかかわらず、去る十一月半ば組閣以來何らの施策も持たず、在野時代の公約については知らぬ顔で済ましておるのであります。あまつさえ、うわさされるごとく、炭鉱疑獄事件の民自党に波及するのを恐れるのあまりか、いたずらに早期解散を叫び続け、この冬の寒空のまつただ中に勤労者を放置し、何ら顧みようとしないのであります。
労働組合を作る者は作れ、作らない者は作らなくてもよろしい、こういうようなことを書いておるが、如何に日本の労働運動を誤らしめておるか、如何に分裂主義者を作らしめておるかというようなことが明瞭でありまするので、これは政府が我が國の労働運動を眞に守り立て、勤労者の力によつて祖國の再建を考えようという意思が微塵も現れていないということが証明できるのであります。
從つて祖國を救うためには共産党を撲滅する以外には途がないということになつておるようであります。党員の数でございまするが、これは正式な党員は確か今ちよつと数字は忘れましたが、数百名、その外にシンパサイザアーが数千名あるということは、本人が申しておりました。政治活動といたしましては時折演説会を催し、或いは反共産党の……、何と申しますか、言論による反共産党の運動というようなものが考えられたのであります。
又工業技術廳設置という、つまり科学技術の振興によつて祖國を復興しようという御決意は、むしろ遅きに失するのであつて、遅きと雖も今日こうして出されたということを、非常に歓迎する者であります。で、一條、三條、その他を拝見いたしますと、非常に結構でありますが、ただ言うは易く行うは難いのでありますが、一体こういうようなよい目的を本当に達成できるかどうかという点を、お尋ねしたいのであります。
終戰後二箇年半の歳月が流れ去つたのでありまするが國民の間には、ようやく廃墟と混迷の中から起ち上つて、祖國を再建し、経済を復興しようという努力が盛り上つてきたように感ぜられるのであります。私は、この際このときをとらえまして、わが國経済の不安定の状況のよつてきたるところの諸條件を克服するために、われわれはあえて狹き門より入らねばならないと考えるのであります。
これ以上申し上げても何にもなりませんから、願わくは四月以降におきましても、もつと力を入れて、眞に日本の労働者が起ち上つて、祖國再建に勇往邁進できるようにあなたの力をもつてやつてもらいたい。これを切望いしましてやめておきます。
それよりも前になすべきことといたしまして、今日のこのインフレを防止し、危機を突破し、食糧の不足を如何にして国民全体に公平に配分するか、こういう危機問題、経済的な重要なる問題が大きく出て來ましたものでありますから、これを先ず乗り切つて祖國を再建して、そうして我々はこれから文化國家建設の乗り出さなければならないという具体的な問題を先ず取り上げなければならなくなつたのであります。
私は、これを思うときにも、現在政党が面子にとらわれて政爭にふけるときではないと思う、私どもは、冷靜な立場において、眞に全同胞に代つて祖國再建のために從わなければならないと思う、このたびの農相罷免問題のごときは、重大なる責任として、もしもかくのごとき問題に確信があるならば、当然あるいは解散も断行すべきである。もしもこれに責任をとるならば、速やかに片山内閣は辞職すべきものであると私は考えるものである。
これらの諸君は動乱のさ中に外に在つて祖國を眺めている諸君であり、又動乱前にはより以上祖國を愛し、民族を愛して出て行つた諸君が大多数である。そうして命を賭けて何十回か何百回か生死巌頭に立つてそれを乗り切つて來ているところの、これは黄金を以て購うことのできない一つの偉大なる生命力の所有者ばかりであります。
先ほど岡さんから話がございましたように、眞に実際の生産現場において、この困難なる惡難なる惡條件下にあつて、祖國復興のために石炭を掘つておる一職員といたしまして、われわれが現場の経営のあり方において、実情的に労働者的な本能から感じましたその心情を皆様に訴えまして、何とかわれわれの主張しておるところの國家管理を御賛成をお願いしたいと考るものであります。
私どもは、どうしてもこの國民生活を安定の域まで救い出すとともに、敗戰という不面目な大失敗を償つて、祖國日本を再建しなければならぬという熱意をもつておるものであります。ともかく今日の國民生活の安定には、何をおいても物を充足する、物をつくるということに重點がかけられなければならないのでありまして、できた物をどう配給するか、消費せしめるかということは第二の問題であります。
第二は、先ほどもちよつと質疑應答がありましたが、今日勤勞者が中心になつて、祖國の再建復興をはからなければなりません。その勤勞者が非常に熱意に欠けておるということは、私どもも事質當つておる者として遺憾に思つております。これは終戰以來思想がだんだん悪化してきて道義が頻發してきた。その原因は、衣食性の不足にある。しかしながら、いま一つの原因は、各職域の指導者が腐敗堕落しておるということであります。
しかもそれとともに、政策が物質面にのみ偏るべきではなくて、物質面とともに精神面を重んじて、國民の道義心の高揚を促すための政策を確立して、物心両方面の政策を総合的に進めるのでなければ、この重大な危局を乘り切つて祖國を再建することはできない。