1950-03-04 第7回国会 衆議院 大蔵委員会運輸委員会連合審査会 第1号
その大衆の中から、多少税金の扱い方によつて、特権階級となるようなものをつくり出そうとする根本的の考え方に対しては、私はどうしても同調できない。私はもちろん與党でありますから、あなた方の大蔵省の議案を通してあげたいのは、腹一ぱいであります。しかし今の思想的な問題は、重大な問題であります。
その大衆の中から、多少税金の扱い方によつて、特権階級となるようなものをつくり出そうとする根本的の考え方に対しては、私はどうしても同調できない。私はもちろん與党でありますから、あなた方の大蔵省の議案を通してあげたいのは、腹一ぱいであります。しかし今の思想的な問題は、重大な問題であります。
多くの人が観賞し利用し、さらにこれを保護する、この権利義務関係のあるべきものが、ある特権階級の独断によつて特権階級のみがそれを保護しもしくは観賞し利用するというような立場になつて、一般國民は國宝がどつち向いているかわからない。
委員長は遠い自宅まで送り迎えして貰つて特権階級みたいなことをしておる。各会派の人が使おうとするとガソリンがないと言いなさいとか、切符を出そうというような、こういつた特権階級的な考え方で自動車を使用しておつたことはあなたたちお分りな筈です。こういつたような事実があるものだから、もつと皆が公平に使えるような制度にしたいというだけの話なんです。