1948-12-06 第4回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
第二の点は、この前の値上のときには、まあ今度とは余程経済情勢も違うのは勿論でありますし、その外に多少理由があつたわけであります、それというのは、物價改訂もしたし、從つて物價改訂に應じて多少いろいろな業者の利潤が上るであろう、この見当が狂つたわけでありますが、とにかく物の値段が上れば、それに通れて沢山の利益があるであろうという見当は、これは一應できるのであります。
第二の点は、この前の値上のときには、まあ今度とは余程経済情勢も違うのは勿論でありますし、その外に多少理由があつたわけであります、それというのは、物價改訂もしたし、從つて物價改訂に應じて多少いろいろな業者の利潤が上るであろう、この見当が狂つたわけでありますが、とにかく物の値段が上れば、それに通れて沢山の利益があるであろうという見当は、これは一應できるのであります。
從いましてあの際の絶対條件なるものは、あくまで主文に伴う絶対條件でございまして、たとえば物價改訂を行わないというようなことを入れましたのが、不当であるかのような御発言でございますが、物價改訂を行い、それがわれわれにはね返つて來た場合には、五千二百円では足りないのであるから、從つて物價改訂を行わないでやつてもらいたいという意味合いでございます。
二十三年度予算編成につきましては、その前提として物價を大幅に引上げるべきか、或いは物價を引上げずに行くべきかといろいろ論議があつたと思いますが、政府提出及び三派協定よつて修正されたこの予算案は、その中間を行つて物價改訂と、それから價格差補給金、この二本建で行くことにしているわけでありますが。併しながら私は本年度に入りましてから、インフレはいわゆる横這いの状態に入つております。
從つて物價改訂を急ぐという場合、一方の前提となるところの國鉄運賃がいつまでも上らないと、それと同時に改訂をやるという建前をとつておりますから、かなり企業の苦しいこともわかりますので、政府の方で相当御配慮あるのではないかと存じますけれども、私どもといたしましては、別にそのことは承つておりません。
しかも、これは四月、五月に対する賃金であつて、物價改訂後の、六月以降は、これを上まわる要求の出るのは当然であります。政府の言うがごとく、六月以降税込み三千七百円べースに改訂のごときは、まつたく意味をなさないのであります。國鉄においてすらしかりであります。ましてや、他の全官公廰の労組においてこれを承認するはずはないのであります。
しかし四月に入つて物價改訂の時には新事態に應ずるよう対策を検討する予定である。」こういうふうに言われておる。これはひとり朝日ばかりでなく、日本経済にもやはり同じようなことが出ておりますし、同じく毎日新聞にもそういうようなことが出ておるのでありますが、この点について、具体的な御答弁を願いたい。
その予算を編成するには、さしあたつて物價改訂を必要とすると考えております関係上、物價改訂に伴う諸般の法律案も、ただいま準備をいたしまして、物價改訂に関する法律案をまず國会に提出しまして、その改訂を織りこんだ本格の二十三年度予算を引続いて國会に提出いたしたいという計画でおります。
それから今度のこの物價改訂もいうものは、これは主として國内の物價と賃金と、それから生産といつたような現状を基礎にいたしまして、原價主義というものを取つて物價改訂をいたしたのであります。