1953-10-28 第16回国会 衆議院 外務委員会 第32号
これを紛争だと言えば、今の海上保安庁の船だつて、海上警備隊の船だつて、行つて向うで紛争解決の手段として実力に訴えることは、どうしても憲法上も疑義があるので、いよいよ紛争をうるさくし、こんがらかして行くと私どもは思うのです。これは紛争ではなくして侵略である。規模は小さいけれども、その個人あるいは漁船にとつては大きな侵略なんです。
これを紛争だと言えば、今の海上保安庁の船だつて、海上警備隊の船だつて、行つて向うで紛争解決の手段として実力に訴えることは、どうしても憲法上も疑義があるので、いよいよ紛争をうるさくし、こんがらかして行くと私どもは思うのです。これは紛争ではなくして侵略である。規模は小さいけれども、その個人あるいは漁船にとつては大きな侵略なんです。
(拍手) 第十三国会において成立せる海上保安庁法の一部を改正する法律によつて海上警備隊が創設せられ、続いて保安庁法において警備隊と改称せられたのであります。
○上條愛一君 そういたしますると、海上警備隊の基礎をなすところの船舶の問題についてはまだ全くの準備時代であつて、海上警備隊は発足しておらないと承知してよろしうございますか。
ところが今回はその上に平素の警備救難部の仕事を海上公安局というものを作つて海上警備隊と一緒にして、そしてこれを陸上の警察予備隊と一緒にして保安庁を作るということは、平素パトロールして海上の警備救難の任に当らなければならないこの船までも、これを一歩戦力、軍備のほうに持つて行こうという傾向を強めるのに私どもは反対しているわけでありまして、この点は十分考慮の余地があると我々は考えるのであります。
従つてそういう観点から言つて海上警備隊が常設されたときに、従来の海上保安庁とその任務性格というものには何ら変更はない。たまたま運輸大臣、プラス・アルフアするものがありやせんかと自分は思つているが、その点は大橋国務大臣と話合いした結果はプラス・アルフアするものは何もない。こういうことであつたのであります。
一般職の職員等の場合、それから海上保安隊の月給制の場合と、日給制をとつたことによつて、海上警備隊の職員とそれらの職員との間がかなり何らかの不均衡が生じて来た。そうすると一体その便宜上という、便利であるからというやり方でとられたとすれば、不公平を生ずるような形においてまでとられたとすれば、私はその便利という言葉は、便利だからとつたのだということは、これは單にそれだけでは承服しかねるのです。
殊にそこに私は今度の問題については十分にお考えにならなければ、法律を作り、国の尨大な予算を使つて海上警備隊を作つたり警察予備隊をやしたところで、法律があつたつて何の役にも立たない。事件が起きて被害を受けてからとやこう騒いてもしようがない。
よつて海上警備隊の職員の給与に関しましては、その勤務の実態に相応するよう、而も一般職又はその他の国家公務員の給与水準との均衡を考慮し、更に給与事務の簡素化を図ることを基本原則といたしまして、この法律案を立案いたしました次第であります。 次に、本法律案の要旨を御説明いたします。
よつて海上警備隊の職員の給餌に関しましては、その勤務の実態に相応する上うしかも一般職またはその他の国家公務員の給與水準との均衡を考慮し、さらに給與事務の簡素化をはかることを基本原則といたしまして、この法律案を立案いたしました次第であります。 次に本法律案の要旨を御説明いたします。
○山縣勝見君 実際の場合において、何か重大な事態が発生した場合、勿論海上保安庁は一本でありまするし、先ほど来の御説の通り、海上保安庁長官の命令によつて海上警備隊が動く、或いは場合によつては、海上保安隊が動くのでありましようが、現実の事態の認識はなかなか微妙であつて、例えば現在国家警察と地方警察との関係を見ましても、実際の、具体的のことが起りました場合の問題があると思いますが、さような、先ほど来の運輸大臣
それでまあ名称も変つて、海上警備隊或いは又保安隊ともなる。その段階においてはこれはいわゆる間接侵略、ダレスさんの言われる間接侵略に当るための目的をここで初めて持つて来るのではないか、そういうふうに考えるのがこれまでの経過上至当ではないかと我々は考えて、非常に常識的なんですけれども、そういう意味に率直に我々は考えられるわけなんです。