1954-03-18 第19回国会 衆議院 運輸委員会 第24号
では思い切つて日本交通公社をつぶして、国鉄がこの契約に基いて整理したとすればどういうことになるかというと、私が前回この委員会で五億で済むだろうと言つたが、この計算に若干あやまちがあつて、五億では済まない。やはり何としても七億近くの穴埋めがいるが、今の日本交通公社の性格から見てこれをつぶしてはいけない。だが公の機関である国鉄としては、この状態ではほつておけない。
では思い切つて日本交通公社をつぶして、国鉄がこの契約に基いて整理したとすればどういうことになるかというと、私が前回この委員会で五億で済むだろうと言つたが、この計算に若干あやまちがあつて、五億では済まない。やはり何としても七億近くの穴埋めがいるが、今の日本交通公社の性格から見てこれをつぶしてはいけない。だが公の機関である国鉄としては、この状態ではほつておけない。
だからこの際思い切つて日本交通公社をつぶす覚悟で公社を清算すれば、国鉄の損害は五億程度でとまるのではないかと思う。しかし自分としてはこの事業の性質から見て交通公社をつぶしてはいけないのだ。
乗車券類委託販売代金の徴収方に関する要望 日本国有鉄道の委託によつて日本交通公社において販売する乗車券類の代金は、両者間の契約によれば、一箇月分を取纏め日本国有鉄道の指定する納期までに納入せしめることとなつているが、乗車券類の販売代金は、原則として現金を以つて収受せられるものであるから、これに対して長期の納入猶予を与えることは妥当でない。
そうするとすでに二十五年の五月に至つて日本交通公社と国鉄の間には金銭上の貸借は全然ございませんということが、あなたの方から出て来た資料によると証拠物件になつて来るのだ。ここに私はどうしても理解できない点がある。もしあなたの方で——あなたがつくつたのではないのですから、あなたの事務当局がつくつたこの書類にあやまちがあるのであればあやまちがあるというように、この席上で御指摘を願おなければならない。
ただ問題は、現在の状態で行くと、私の頭の中では大体十億、おそらく思い切つて日本交通公社をつぶす覚悟で精算をすれば、国鉄の損害は五億程度でとまりましよう。そういうことではいけない。事業は生かして行かなければならない。だとするならば、どこに契約上のもう一つの欠陥があつてか、そして行政庁としてどういう点に手抜かりがあつたか、ここが問題になる。そこで私は質問を試みる。
それから今局長の答弁によると、事重大と見て当局は日本交通公社の再建のために努力をした、こう言われるから、従つて日本交通公社が回収不能に近いような不良と見らるべき諸般の事柄に融資をした、この額はその発見した当時一体どれくらいあつたのか、この点も答弁を願います。