1953-07-08 第16回国会 参議院 人事委員会 第10号
そういうことになりますと地域給の今までの勧告の場合における勧告の仕方は、従前は地域給の分については、はつきりいくらということが勧告の中に入つて平均給与が出ておりましたが、それが去年は、まだ個々の具体的な級地別の決定等がはつきりしなかつたために、一応大体の枠だけを考慮して勧告の中に入れて勧告された。ところが、今度の場合には、それさえも今のところはまだはつきりしていないという状態だということなんです。
そういうことになりますと地域給の今までの勧告の場合における勧告の仕方は、従前は地域給の分については、はつきりいくらということが勧告の中に入つて平均給与が出ておりましたが、それが去年は、まだ個々の具体的な級地別の決定等がはつきりしなかつたために、一応大体の枠だけを考慮して勧告の中に入れて勧告された。ところが、今度の場合には、それさえも今のところはまだはつきりしていないという状態だということなんです。
従つて平均給与がどうなるかということになりますというと、若し地方団体が国家公務員の或る範囲内の平均給与と同じ状態を想定するといたしますと、その国家公務員の或る範囲内の平均をいたしましたそれと同じような学歴、年齢、成績等の者が回し状態に構成されて、そうして平均いたしますと丁度国家公務員の場合と同じ平均給になると思います。
従つて平均給与を考える場合、国家公務員のプールになつている部分、その部分と同じ経歴、勤務年限、更に成績等が同じ割合で地方公務員を組織されたならば、同じ給与別になるということを目標としては言えるのでございます。併しこれを頭から平均給与だけで行ごうというと、これは国家公務員と地方公務員との間に、高いか安いかということの比較にはならないのでございます。
何といたしましても、平均が人員にいたしまして私のほうで調査しましたものが一万三千四百六十六人、この多数のものによつて平均給与を調べてみますと、僅かに現在でも、こういう物価高の場合でも七千二百四十円に過ぎない。この実態をとくとお考え頂きまして、五百何十円引いてそうしてベース・アツプをするのだというような、町村吏員にとつてはまさに苛酷な御処置をおとりにならないように……。
そういうふうに何回も何回も苦しいところをやつて来ておりますので、従つて平均給与が七千二百円というようなところにあるわけでございます。勿論先ほど鈴木次長さんのほうから御指摘のありました通りに、町村の吏員では小学校卒業程度の者も相当おります。
従つて平均給与というものが高くなつているのは当然だ、そういうように従来から長い間来ておるので、今急にこれをりくつだけで給料をきめようとすることに無理な問題が私は必ずなければならぬと思う。こういうものが一体考えられておるかどうか。
従つて、平均給与は地方公務員が高いというような実情は私も了承しております。しかし、それではこれを平衡交付金算定についてどう考えるかということになりますと、平衡交付金は実際にそこの財政の運営というものに必ずしも一致させることはできないのでありまして、やはり国家公務員に準ずというひとつの原則に基いて算定をするほかはない。
各官庁によつて平均給与が違うということを言われます。それはそういう官庁におきまする職員の構成、男女の構成あるいは年齢別構成というようなもの、あるいは学歴別構成というようなものが違いまするので、各庁における平均給というものが違つておつても、しかしそれをもつてすぐ非常にアンバランスであるというわけには参らぬのだと思います。