1954-07-30 第19回国会 参議院 農林委員会 閉会後第5号
私は今借款するについては、原則的には、これはこぞつてやつているのだから、是非成立するようにとは思いますが、既成事実になつて、干拓も採用しよう、そうして海底で耕作するような農業をやつて行こうというような、計画も何もでき得ないというような矛盾したようなことは変だと思う。今農林省のお話を一応伺つたのだけれども、どうも話を聞くと当て馬のように出したようで、何も計画も出ていない。
私は今借款するについては、原則的には、これはこぞつてやつているのだから、是非成立するようにとは思いますが、既成事実になつて、干拓も採用しよう、そうして海底で耕作するような農業をやつて行こうというような、計画も何もでき得ないというような矛盾したようなことは変だと思う。今農林省のお話を一応伺つたのだけれども、どうも話を聞くと当て馬のように出したようで、何も計画も出ていない。
これは国の食糧増産計画で、非常な犠牲を払つて干拓をやつている農林省自体が、一体こういうばかなことをやつていいのか。この点をあなたに明らかにしていただきたい。
しかしただいまの印旛沼の場合におきましては、ちようどその中間のようなことでありまして、排水工事をやることによつて、干拓地もできるし、同時に既墾地もできる。印旛沼の周辺の農民がもちろんそうゆたかな農民だとは思いませんけれども、しかし全国で特別に悪いとも思えません。従つて全国の農民が四割の負担をして排水工事をやつておるという場合においては、印旛沼の農民もその程度のことはやつてもいいじやないか。
われわれが聞いておりますのは、責任をとつて三氏が辞職をしたけれども、現に佐倉市に居住しておつて、干拓事務に関係のある請負会社に職を奉じておる。そうして現在に至つても干拓建設事務所べの出入をほしいままにしておるということを聞いておるのですが、そういう事実があるかどうか承りたいと思います。
承水溝の内側に堤塘を作り、締切つて干拓地を形成するのでありますが、この干拓地内の排水は堤塘の外湖に最も近い所等にポンプ場を作りまして、これによつて行われておる次第であります。 さて、九月二十四日伊勢湾を通過いたしました十三号台風は、琵琶湖湖面には九月の二十五日の日雨量百ミリ程度の降雨しか見ておりませんが、これに流入する各河川の上流部に四百ミリを超えるところの降雨をもたらしておるのであります。
従つて干拓というのは堤防をこしらえて潮水を汲出したものでございますから、その堤防が切れますと、もともと低い、水が溜つておつた所でございますから、水が入つて来るというような実例もあるのでございます。
してでありますが、この三十一条を私は読んでおつて、どういうことが書いであるのだか一つもわけがわからなかつたのでありますが、今のお話を伺つておつてぼんやりわかりかけて来たような気持がするのでありますが、それは海岸保全法というのが海岸線を消極的に現状で保つて行くという意味に私は解釈しておつたのでありますが、干拓ということはむしろ積極的に土地を新らしく作つて行くということの観念が強いように思うのですが、従つて干拓
また豊川下流地帶は、神野新田を中心としてもともと明治二十九年名古屋市神野金之助氏によつて干拓されたものでありまして、豊川並びに梅田川にはさまれたデルタ地帶であります。ここも前者と同様、満潮時には海水の流入をこうむり、洪水に湛水することおびただしいのであります。
例えば土地改良、或いは場合によつて、干拓、開墾というような面に進むことは勿論でありますが、同時に忘れてならんことが治山治水における、山を治めることであります。如何に土地改良をやりましても、ともすると忘れ勝らなのは山の政策であつて、山というものは農耕地一体なので、だから農業の土地について考えるときに、山を忘れたら土地改良も何も全部駄目になる。
これは山間部の開墾と違うのであつて、干拓の事業はほとんど市街地に近い方面に多いのであります。岡山縣の児島湾にしたところで、あるいは愛媛縣の燧灘の干拓にしたところで、みな市街地に近い所であります。これなどは私は土地をあげて申しませんけれども、單作地帶のほとんど土地の利用價値の乏しい所と、それからへそれができ上れば非常な利用價値の多い所と、混同されているのではないかと私は思うわけであります。
從つて干拓と申しましても土を埋めるのではなくて水を拔くというので、北海道廳においてもすでに調査をいたしまして、ここは最も有望な地域であるということになつておるのであります。急速にこれの実行をお願いいたしたいと思いますが、これに対する御意見を承りたいと思います。簡單でありますが、それだけを申し上げておきます。
農林省が一生懸命になつて干拓の事業をやつておる。だが干拓の事業計畫はやつてもこの災害を防止する處置を講じなかつたならば何の役にも立たない。内務省がいかに護岸工事をやり、運輸省がいかに工事をやつてみても、根本の對策を講じなければこの災害を防止することはできない。