1954-12-20 第21回国会 衆議院 農林委員会 第5号
そしてむだな外貨を使つて外国食糧に依存しなければならないというような重大な問題が出て参りますので、政務次官はこの点を大臣と話されて、すみやかに本委員会の決議の線に沿うて実施していただきたい、私は要望を申し上げておきます。
そしてむだな外貨を使つて外国食糧に依存しなければならないというような重大な問題が出て参りますので、政務次官はこの点を大臣と話されて、すみやかに本委員会の決議の線に沿うて実施していただきたい、私は要望を申し上げておきます。
従つて外国食糧の価格が漸次低下いたしつつあるということは、輸入補給金がいらなくなつて来ているということからも明瞭であるわけです。しかし安くなつて来たからその安いものを買つて行くというそのたやすい道には、日本の経済はつけないと私は考えております。と申しますのは、世界共通の外貨を使用するということは外貨事情がこれを許しません。外貨の節約はいやが上にもしなければならないという経済の実情になつております。
しかも安いものでさえあれば外国から買つたらいいじやないか、高い米はやめて麦にする、——麦もMSA小麦が実際に到着してみなければわかりませんし、コマーシヤル・ベースのものよりも安いか高いかわかりませんが、これまたMSA小麦によつてアメリカから購入する、こういうふうに漸次国内食糧依存政策をおやめになつて、外国食糧に依存をして行く方向に方策を大きく転換しておいでになるように私どもは見受けるのであります。
その上政府は、国内における食糧自給を高めるために、少くとも二百万町歩あるというところの開墾、干拓あるいはその他の諸方策をひたすら外国食糧の輸入にたよつて、外国食糧のためには膨大な補給金を国民の血税によつて補つておりますけれども、外国農業の発展には協力いたしますけれども、日本の農業のためには、また日本の農民のためにはまことに無能力ぶりを発揮しているのであります。
従つて外国食糧をどんどん入れて来ることは、国内の麦価を非常に下げて行くという役割を果していると思うのです。
で差当つて外国食糧の輸入量の算定というようなものには、一応その基礎になり得ると我々は考えて、更にこの現在の考えております設計方法をもつと研究して行きたい、こういうふうに考えております。
従つて外国食糧に対する依存態勢を速かに切換えて、国内の食糧自給態勢というものを高度に発展させなければならないということがその第二点であります。 それから対米比価の点についても昨年に比べて本年の予算が極めて低い価格にとめられておるのも、これも又大きな問題になつたわけであります。
そこで、こういつた状態の中にあつて、外国食糧による日本の食糧問題の解決といつた点につきまして非常に大きな問題が起り、廣川農林大臣でさえも、このような状態では、日本の食糧問題の前途はきわめて困難な状態であるというので、少くとも千九百万石の増産をやらなければならない、そのためには七千億円ぐらい必要であろう、こういつたふうな、たいへんなお話をやつていらつしやいますが、しかし、こういつたことを言わざるを得ないような
○藤野繁雄君 病虫害を防除することは国内の食糧自給度を増すために、最も必要なものであつて、外国食糧を入れるならばこれには相当多額の補給金を要しておるのであります。でありますから病虫害の防除によつて増産をするということであつたならば、食糧の輸入を減ずることができるのでありますから、この点については食糧を輸入する考えを以て、政府において防除対策を講ぜなくちやできないと思うのであります。
国内の生産を高めることによつて、外国食糧はいらないのだ。ですから外から持つて来る食糧に対して出して行く補給金を、むしろ逆に国内の生産力を高めるための土地改良なり、そういう面にこの補給金をやることによつて、食糧の輸入を最小限度に食いとめることができる。今回のこの説明書によりますと、輸入価格が著しく引下つた。
現在高い補給金を払つて外国食糧を輸入しなければならぬという問題についても、日本国内における耕地面積、その他既耕地等によつて十分に自給ができるという段階にある。何といつても農家に必要なだけの肥料を安い価格で配給すれば、私は決して高い食糧を外国から求めなくてもよいと思うのであります。
しかし近い将来、先ほど申し上げた理由によつて外国食糧が日本の食糧を圧迫する時期が来る、こういうような立場から、それに対する見解を求めたわけでありますが、主として農林大臣は、外国食糧の輸入の状況が、占領下にあるのでというような意味で御議論をなさつたようであります。
もつと具体的に言えば、将来、内外食糧価格の変化によつて外国食糧の輸入が増大する場合、政府は如何なる方法を講じて自由競争状態の下で起る食糧自給度の低下を食い止めんとするのであるか。これが今日の問題であります。かかる状態は、單なる仮定の問題ではなく、極めて近い将来に発生する公算が大きいと見なければならない。
これらの国民生活の圧迫を政府の方では何とかカバーしようとして、たとえば税金をある程度減免するとか、あるいはまた主食の増配をやるために、思い切つて外国食糧を輸入するというような構想もされているのであります。
(拍手) さらに国際小麦協定の問題に対しまして、政府の希望輸入数量として計画いたしたものは、二十五年度において二百三十万トン、二十六年度において二百八十万トン、二十七年度において三百五十万トン、二十八年度において三百七十万トンということを発表しておるのでありますが、この莫大なる数量を輸入するという意図が発表せられておるところにこそ、日本の食糧自給態勢を打切つて外国食糧に依存しようとする意図がはつきり