1952-07-29 第13回国会 参議院 本会議 第71号
最後に第六点として、現在農家の経営は非常に行詰つており、一部では青田売りが行われているとさえ言われておりますが、今回の方針によつて商業資本による青田買いが極めて清澄に行われることが予想されるのであります。そういう事実が発覚した場合に、政府はこれを取締るつもりであるのかないのか。
最後に第六点として、現在農家の経営は非常に行詰つており、一部では青田売りが行われているとさえ言われておりますが、今回の方針によつて商業資本による青田買いが極めて清澄に行われることが予想されるのであります。そういう事実が発覚した場合に、政府はこれを取締るつもりであるのかないのか。
しかもわれわれは野放しの自由ではなく、需給調整、価格調整のために、相当の財政資金を通じてこれを操作するのでありますから、この何千億というような資金を持つておる政府と闘つて商業資本が相場で勝つということは、おそらく不可能であると考えております。
従いまして、先ほど申しましたように、農業協同組合に対する(「答弁くどいぞ」と呼ぶ者あり)集荷資金、これらのものを確保することによつて、現在統制を廃止することによつて商業資本による大きな投機は行われない。かように考えるものであります。従いまして、これによるところの貧農並びに消費者が非常に大きな搾取をされるということは考えていないのであります。
しかるに沿岸漁民が共同の力によつて漁村の振興をはかり、漁民経済を安定せしめるためには、どうしてもこのような系統的連合会の全国組織によつて、商業資本に対抗しなければ、自分の環境を改善向上せしめることができないという観点から、ぜひこのような修正をいたしたいと考えておるものであります。
一方において商人は、今後だんだんに時勢のしからしめるところによつて、商業資本の活動の幅が狹くなる。おそらく商人は生産から消費者の間に、昔のように四人も五人もの人は入らないで、極端に言えば生産者からただ一人の商人が入つて消費者に行くことが考えられる。またそういうふうに一般の業界は動きつつあります。