1954-05-26 第19回国会 参議院 法務委員会 第46号
従つてこの種の法律によつて取締ろうとしても、そうした高邁な政治的な見識を持つた人は決してこれに服しない。この法律は時に逆行し、それによつて殉教者を製造するに過ぎない。これが私の反対の第一の理由です。 第二の理由は、現在日本に本来の意味における軍事的秘密がないということは、政府は我々の質疑に向つて繰返して答弁されたところです。
従つてこの種の法律によつて取締ろうとしても、そうした高邁な政治的な見識を持つた人は決してこれに服しない。この法律は時に逆行し、それによつて殉教者を製造するに過ぎない。これが私の反対の第一の理由です。 第二の理由は、現在日本に本来の意味における軍事的秘密がないということは、政府は我々の質疑に向つて繰返して答弁されたところです。
しかしながら何も知らない善意の国民をこれによつて取締ろうという意図は毛頭ないのでございまして、知らない者はこの法案の対象にならない、さように御了承願いたいと思います。
そこで、遅ればせながら新しい法律をつくろう、これをつくつて取締ろうということであろうが、かようなことができないことを要望せられることが主たる目的だと思われる。そこで、私は聞きたいのだが、これだけで一体こういうものがなくなるかどうかということです。今あなたの御説明を聞くと、多額の利益配当をするというのにつられた、こう言われるが、それだけでは私はこれまで行かぬと思う。
某議員の質問に対して「政府は学者或いは新聞或いは労働組合運動を本法によつて取締ろうとするのではないかという質問であるけれども、政府はさような意図は全然持つておりません」と、こういうことを言うておる。そしてこの法律ができるや、三カ月にして学者にして逮捕される者あり、労働運動の指導者にして拘禁される者あり、新聞にして又言論弾圧を受けた歴史的事実がある。
いわゆる法律によつて取締ろうとする、法律国家といいまするか、実際の民主主義の、住民がみずからの手によつて、自主的に行おうとするものを、もう絶えず法律によつて縛りつけて行く。なにか規定しておいて、結局においてこれは法律があるからひつかかる。ひつかかれば罰する。私はせんだつてあの非常な問題が起つた平のメーデーのときにその情勢を詳しく聞いた。
先ず本法によつて取締ろうとするところのこの破壊活動の内容は第三条によつて規定されておりまして、この三条の解釈につきましてはこれまでにいろいろ論議せられておりまして、その解釈並びに立法の趣旨はほぼ明確になつたようでありまするが、本法で一番今問題となつている中心は扇動の点だと思いまするので、この点に関しまして二、三質問申上げたいと思います。
この戰争態勢にたてつく言動は一切この法律によつて取締ろうというのが、この法律の魂胆であります。この戰争態勢に反対する言動は、すなわち公安に害があるものとして、個人も団体も、労働者であろうが農民であろうが、新聞人、学者、文人、宗教家に至るまで徹底的な彈圧を受けるであろうことは、往年の治安維持法の歴史を見てもおよそ推察がつくのであります。
戸別訪問は禁じておりますけれども、選挙の進行中に、候補者自身が、親類、縁者その他特別の関係のある人に、あいさつのために訪問することを認めるという点は、従前の選挙が、すでにあらゆる個人の行動を、選挙の旋風の中にたたき込んでしまつて、これによつて取締ろうとする、ここから起るトラブルをよく解剖をいたしまして、そのうちで個人の行動だけを自由にして行こうという点も、かなりこれは大きく個人の自由が取上げられているのであります
その具體的な方策として、百貨店に對する獨占禁止法によつて取締ろうという個々の條項は、どれとどれを取上げて、どういうふうになさろうとしておられるか。これをひとつ公正取引員の方から御囘答願いたい。