1954-11-04 第19回国会 衆議院 水産委員会 第41号
漁業制度の改革で免許料、許可料に一本化することによつて、原始産業である漁業の保護の上から負担の軽減をしたものである。一、免許料、許可料の全廃によつて今日では二万トンの捕鯨船でも漁船であれば一円の税もかからないし、また北洋の母船でもいかなる漁業の経営するにも一円の税はかからない。
漁業制度の改革で免許料、許可料に一本化することによつて、原始産業である漁業の保護の上から負担の軽減をしたものである。一、免許料、許可料の全廃によつて今日では二万トンの捕鯨船でも漁船であれば一円の税もかからないし、また北洋の母船でもいかなる漁業の経営するにも一円の税はかからない。
それを開発銀行の手によつて原始産業に対する、または重要産業に対する長期の融資を国民に施さんとする政策を行うというのがこの法案の趣旨であり、提案の理由であつたのであります。
つまり天然資源の原始産業というものを二つの省に、農林省と水産省というふうに、二つの省に分けるというよりも、むしろ一つの省の下にこれを取扱つて、原始産業として一貫的な取扱方をするほうが、つまり漁業と農業との結び付きを考えるほうが却つてよくはないか、省が別々になつて対立するというようなことが出て参りますと、又実際の日本の従来の役所の仕事のやり方を見ましても、往々にしてこの対立するといつたような実際の弊害
また統制関係においても、同じ食糧の統制関係において、一方は主食であり、一方は副食であるという違いだけであつて、原始産業であるがために、漁業は実際に採算がとれなくても、その人たちの生業として営んで行かなければならぬのである。