1954-12-19 第21回国会 参議院 外務委員会 第4号
ところが韓国は同一国内が二つに分れておつて南鮮北鮮に分れている、その一方が韓国であります。中国も正統主権がどちらにあるかの議論は別として、とにかく本土と台湾に分れている。その一方が台湾政権であります。だから民主国家群の連繋を強化するということから、若し三国同盟というようなものが結ばれる場合が仮にあるとするならば、それはむしろ国際紛争の渦中に日本が巻添えを食うことになる。
ところが韓国は同一国内が二つに分れておつて南鮮北鮮に分れている、その一方が韓国であります。中国も正統主権がどちらにあるかの議論は別として、とにかく本土と台湾に分れている。その一方が台湾政権であります。だから民主国家群の連繋を強化するということから、若し三国同盟というようなものが結ばれる場合が仮にあるとするならば、それはむしろ国際紛争の渦中に日本が巻添えを食うことになる。
従つて南鮮または北鮮に対する旅行にいたしましても——これは実はあとでお尋ねしたいと思つたのですが、北鮮地域におきましても、かの地に残留する日本人がおるということすらその家族の通信等で聞き及んでおります。
一九五〇年六月二十五日北鮮は、攻めて来た南鮮を追つて、南鮮深く攻め込みました。これが朝鮮戦争の始まりです。これがもととなつて、アメリカを中心とする国連軍は南鮮を助け、中共は北鮮を助けて、大がかりな戦争となつてしまいました。
そこで今度は平和的手段によつて南鮮による北鮮の吸収をはかる、こういうことを考えるといたしましても、それは実力による吸収に比べますと非常に困難だ。それどころか李承晩の政府というのは何人にも明らかなように、これはもうアメリカの傀儡政権にすぎない。民心は完全にこの政権を去つておるのであります。このことはすでにこの朝鮮戦争勃発の直前に行われました総選挙の結果がこれをはつきり証明しておる。
にもかかわらず、たとえば朝鮮におきまして中共の軍隊が進撃して参りましたときに、それに対する自衛の——つまり南鮮が中共軍または北鮮軍によつて占領されることは、日本自衛のために危険を生ずるという日本の独自の解釈によりまして、つまり機構にもよらない、あるいは理事会の決定にもよらないで、日本の自発的な判断によりまして、自衛の名のもとにこれが拡大解釈されまして、そして海を渡つて南鮮の防衛に協力する、それは侵略
これはあの朝鮮の戦乱、あれは確かに民族の統一ということをめぐつて南鮮と北鮮の間に行われておつた鬪争から始まつたものであつたものであつたのでありまして、明らかにあれは国内における二つのセクションの間における争いであつた。それに武力干渉を用いるということは、確かに内政干渉主義である。ところが、あの国連の憲章を見るというと、第二條において内政干渉主義を排斥しておるのであります。
それでなお国連軍が然らば何もせずにおつたら、これは武力によつて南鮮が席巻されたろうということは恐らく想像されるのでありまして、これは非常に重大なことであります。
○永井純一郎君 如何なる字句でというと、まあこれははつきりしないわけですが、その字句の使い方によつて、南鮮なら南鮮だけを対象にするんだというようなことにはつきりなつて来るわけですね。
北鮮軍の不法侵略によつて南鮮良民を救わんとしたのは、一九五〇年六月二十五日のあの国連安全保障理事会である。またその後国連が多数決によつて北鮮軍を侵略者とみなして、国際連合警察軍という名前でやつておるのであつて、決してこれを戦争といたしておりません。
そうしてこの韓国人として登録することを嫌つて、南鮮入であるが北鮮人として登録しておる者もこの中に相当あるようである。神戸市内に住居しておりまする者は大体一万六千五百人である、その半数近くの七千六百二十二人が騒擾事件の起きた長田区内に住んでおります。
従つて南鮮に事実自分たちの居住があつても、そういう手続をとつておらないために北鮮の人だということで、新聞などを見ますと、数字的に私ども常識で判断できない。私どもは南鮮の方が非常に多いように考えておりますが、あの新聞の数字から考えてみますと、ほとんど北鮮の人で、南鮮の人はごくわずかでありますが、どういうことを根拠にしてわけておられるのか、その実数はどういうことになつておるのか。