1954-04-14 第19回国会 衆議院 農林委員会 第30号
一たび北方林業が荒廃いたしましたならば、南方の成長量の多い地方に比べるならば、これは回復がなかなかできない、それを現在自然林である北方林業の収奪によつて南方林業のあやまちを直すというこの考え方は、林業の総合的の面から見るならば簡単な考え方ではあるが、これは将来恐るべきことになる思想が含まれている、のみならずこれがもし荒廃するならば、南方の成長量の早いところの林業の回復とは比べものにならないことは、技術的
一たび北方林業が荒廃いたしましたならば、南方の成長量の多い地方に比べるならば、これは回復がなかなかできない、それを現在自然林である北方林業の収奪によつて南方林業のあやまちを直すというこの考え方は、林業の総合的の面から見るならば簡単な考え方ではあるが、これは将来恐るべきことになる思想が含まれている、のみならずこれがもし荒廃するならば、南方の成長量の早いところの林業の回復とは比べものにならないことは、技術的
アジア局第五課長及び田辺局長によつて南方諸地域の残留者の問題について説明を聞いたわけですけれども、この間私本会議でお尋ねして、どうも釈然としなかつたことがあるのです。今田辺さんも、現地に宣撫班というような意味で留守家族を出すように交渉しているというお話があつたのです。しかし、フイリピンとは、条約こそはできていないが、平和的な、りつぱな交渉関係にある国なんです。
三、四年はその線でいたして参つて、南方、ソ連地区等の引揚げ促進問題をほとんど取上げておつたようなわけでございます。そうして二年たち、三年たちいたしまして、私どもの受持つておる分野においてもある程度貢献し得て、もちろん政府を初め各団体等の、あるいは輿論の活発な啓蒙という意味合いも加味されまして、私どもの役割もある程度になし得たのではないかという結果が出て参りました。
従つて南方地域におきましては、元軍人軍属であつた未復員者に限つてこの法律の対象にいたしておるわけであります。それから第二点……。
従つて南方でも北方でもどこでもやれる建前になつております。ただ五十トン以上であつて、しかも以西の一定の海面でやるのだけがこの規則によつて制限されるという、一般法と特別法的な考よ方になつておるのであります。従つていわゆる以東と言つておるのは中型機船底曳網漁業取締規則によつて許可を受けているので、南方の海面でも北方の海面でもこの中型機船底曳網漁業取締規則によつてやれる、こういう建前である。
こういう観点から見て、われわれ南九州の者が南方に航空旅行する場合、ローカル線で福岡まで行つて、そしてまた自分の目の前を通つて南方に行くということは、時間の関係、経費の関係から見ても、非常な不便を感ずるのであります。
そういう意味合いからいたしまして、特別にこの問題に限つて、南方諸国あるいは韓国の了解を遂げるということは、ただいま考えておりませんが、お説ごもつともと存じますので、あらゆる機会にそういうような了解を遂げる処置を講じて参りたいと考えます。
○栗栖赳夫君 そうするとその下に「外国軍隊」とありますが、その次に「日本国に在留する外国人等」とありますが、日本国というのは今の日本に属している国であつて、南方関係の沖繩とかそういうようなものは含まんのですか、どうですか。これは南方事務局のところでもお尋ねしないと関連がつかんと思つたのですが……。
沖縄の主権が日本にあるというようなことは一つの幻想に過ぎなくて、曾つて南方諸島が委任統治であつたときに、そこに住んでいる人たちは皆日本人である。
曾つて南方のアラフラ海における白蝶貝の採取のごときは最初は丹下氏が始めて、七、八杯から二十杯くらいになつた。その当時は販路の上においても又資源上に非常に有利であつた。ところが自由漁業になつたために次第に殖えて、しまいには百七、八十杯になつた。そのために資源は、販路は塞がれ、対外的にも非常に信用を失墜し、業者も皆損をしたという醜態を演じて、減船の基になつたという例もある。
今回政府当局が、農民の切実なる反対を押し切つて南方との肥料輸出を協定し、来年五月末までに、とりあえず台湾向けに七万七千トン、香港その他に一万五千トン、計九万二千トンの輸出を決定いたしましたことは、現在わが国の農民に大きな痛撃を與えておるのであります。
○説明員(草葉隆圓君) 今まで私共の取扱つて来た、又この委員会でお取扱いになつて参りました引揚問題の、未復員の問題につきましての中心は、いわゆるソ連勢力下のソ連地区を初め、中共地区、これが問題の中心であり、これが引揚促進の中心であつて、南方地区その他の問題については、未復員者給與法、特別未帰還者給與法等におきましても考慮いたしておりまするように、何ら問題がなかつたと存じます。
そうしますと、その機械を使つて南方からまたいろいろなものが、日本に入つて来るというわけでありますので、私は日本の東南アジアとの貿易を促進するためには、ポンプの呼水として、やはりどうしてもある程度のクレジットを日本が與えることが、日本の南方貿易を促進する最も大きな契機になる。
我々の耳にした情報においては、南方からそういうようなものが沢山入つて来る、日本に南方の食糧が最近非常に多く入る、従つてそれは南方にドル資金が蓄積されるというような結果になるような情報が明らかなのでありますから、こういうことになりますと、これは日本農民と日本財政の負担によつて南方が強化される。こういう一連のアジアの現在の政策のうち、国際独占資本がやつておるところの政策と連絡があるのではないか。
どうぞ政府におきましては、日本の石油事業が、戦時中は南方その他に移動を命ぜられまして施設を南方に移動した結果、その間に得たものは、単に敗戦によつて南方に事業を拡大するために雇傭した、大きな人員を持つているだけでありまして、今日その施設は南方に置き去りになつております。その上にもつて来て、今日のごとく原油の価格が、国産原油が九千三百円以上とならざるを得ない。
これらを加工してほすことによつて、ないしは塩蔵して行くことによつて、南方に相当の販路があることが明らかであります。ただこれに対する金融の道がないために、それを加工することができない現状である。私は北海道または東北のたら、すけそうに対して、十億ないし七億の金融の確保ができるならば、必ず一年に二十ないし二十五億の優秀貿易品ができ得るものと確信しておるのであります。
今、日英通商協定等によつて、南方の米を中心とする食糧は、いやでも入らなければなりません。現に国際協定の予想をされる百二十万トンを越える小麦の輸入量が、政府が計画されておりますところを見れば、協定以上の輸入がいかほどになるかということは、想像に余りあります。
この経済体制の切りかえに伴つて、南方からおそらく安い農産物が入つて来るに違いない。現にこの間は群馬県において、こんにやくをジャワかスマトラから入れようとした。その結果日本のこんにやくというものは一斉にやめなければならぬという状態になつて大問題になつた。そういうことは一つの前ぶれである。それ以外のものもずいぶん出て来る。
○北澤委員 先ほどの長官の御答弁では、日本が国際小麦協定に参加しますと、百二十万トンの小麦の輸入を保障することになつておりますが、そうしますともし将来南方の米なんかの値段が下つて、南方から輸入した方が日本として有利であるという場合にでも、百二十万トンの輸入を保障しなければならぬということから申しますと、百二十万トン以上輸入することはもちろんできましようが、南方の食糧の値段が安くなつたときも、この百二十万
(拍手) 日本が今置かれておる食糧事情からいたして、不足した食糧の輸入の懇請をいたさなければならぬことは論をまちませんが、これを一体南方より求めるのか、またアメリカを初めその他から求めるのか、米と小麦との関係は日本の貿易政策ともきわめて重大な関係を持つものと考えますが、この小麦協定に伴つて南方の米との関係、従つて昨今論議されておるポンド地域との通商協定との関係については、政府はいかなる考えと、いかなる