1954-11-24 第19回国会 参議院 厚生委員会 閉会後第18号
○榊原亨君 厚生大臣のお答えは、さようお答えになるのでありますが、実際は、この分業をすることによつて医療費を上げるわけには行かん、そこで医療費の枠をきめてやろうということから、こういうふうな矛盾撞着が来ておるのでありまして、それをやるのに一つ考え方を変えまして、例えば結核予防法を、今この診療費が上つたというようなことを、この間からいろいろ問題にいたして来ている。
○榊原亨君 厚生大臣のお答えは、さようお答えになるのでありますが、実際は、この分業をすることによつて医療費を上げるわけには行かん、そこで医療費の枠をきめてやろうということから、こういうふうな矛盾撞着が来ておるのでありまして、それをやるのに一つ考え方を変えまして、例えば結核予防法を、今この診療費が上つたというようなことを、この間からいろいろ問題にいたして来ている。
それでしつこくこの問題について資料を要求したりお尋ねしたりするわけですが、国民所得の増加に従つて医療費が殖えて行く、病院、診療所の収入が殖えて行くというような、或る程度の比率で行くならば、これは当然のことであるかも知れない。人口の増加によつて殖えて行くということも当然のことかも知れない。
その話はあとから承わることにしますが、たとえそれを百歩譲つて、医療費が殖えておりましても、その赤字は、時の診療行為のパーセンテージと申しますか、比重と申しますかについては、ゆがめられておる。具体的に申しますと、人件費一つ例をとつてもわかる。さつきお話いたしましたように、看護婦を雇わなければならん。
従つて医療費そのものはずつと、或いは数十パーセントの増加を示しながら、年々参つておるのです。昭和二十七年と昭和二十八年とを比べますと、相当多額の増加に相成つております。従いまして、さような意味におきまして、医療行為というものは、内容を進歩をいたし、いわゆる進んで来ておると思います。それがその比例においての考え方も同様に考えていいのである、かように考えておるのであります。
そこで今までわかつた不正不良行為ということによつて、医療費の支払状況に如何なる悪影響を来たしたか、この点が一つ。それから医務局長にお願いしたい。これは医務局長に二点お願いします。これは今後調剤技術料、診療技術料というものが評価されて、正しく技術に対して適正に支払われるということは誠に結構なことであります。我々の調査するところによりますと、大病院ですらも極めて不適正なる処方がしばしばある。
これによつて医療費の増高が不安定ではないか、これもある点から申しますと、このような御議論も私は確かに成立すると思います。しかしそういう点と、それから医師の収入なりを十分検討する意味において、従来の収入というものを一つの基本にして考えたのでありますから、なし得る可能な限りにおきまして、これらの点は収入なり国民負担なりに影響を与えないという考え方で計算を打立てて参つたのでございます。
その薬価基準の変動によつて医療費の処置もとられるというお話でございますが、そのことは薬価基準によつて薬剤価格というものが暴騰すれば、医療費もまたそれにつれて当然暴騰して参るわけでありますが、そのときにはしかるべく国庫負担もやるし、医療費の総領の膨脹に対して適当の処置をとる、こういうお考えなんで、ございますか。
ありていに申しますると、この新医療費体系の実施によつて医療費が上るか下るかというような問題が大きな問題である、このように私どもも存ずるのでございます。いろいろな見方もあると思いまするが、一つ例をあげましてこの点に及んで御了解を得たいと存じます。 現在の医療制度におきまして一体どのくらいの投薬剤数が出ておるかという点でございます。薬剤がどのくらい投与されておるかという点でございます。
と申しますのは、医薬分業によつて医療費が上らない。もう一つは医療を受けます国民の便利が悪くならない、この二つの条件でできるならば賛成する、こう言つておるのであります。しかしいろいろ薬剤師会の方からも医師会の方からも、特に医療費が上るか上らないかの問題につきまして詳細の意見を聞いたのでありますが、薬剤師会の方では上らないのだ、むしろ下るのだという話であります。
従つて医療費の負担は、今後恐らくだんだんと自由負担というものは侵蝕され、少くなつて、そして国家負担その他の公共負担、或いは他の社会保険、社会保障的なものに変つて来ると存じます。又変つて来ることを私どもは望んでおります。でそういう状態でございまするから、この費用の負担につきましては、今後だんだんと移動して来ると思います。
○国務大臣(草葉隆圓君) 医薬分業に関しまする医薬審議会設置法の関係において、只今お話のありました、これによつて、医療費が高くなりはしないか、それに対しまして、私どもは高くならないようにするし、又高くならないという考え方である。むしろそれによつて医療内容が向上し、合理化するように一つ努力をいたして行きたい。
○政府委員(曾田長宗君) 私ども今検討いたしておりますのは、いわゆる新らしい医療費のあり方という点を只今直接にぶつかつております問題としては取上げておるのでありまして、従つて医療費のあり方それからその額といたしましても、額を如何ような方法で一応求めて行くかということに努力をしておる状況なのでありまして、従つて医療費の額が如何ようなところが適当かということにつきましては、今はまだお答え申上げかねるのでありますが
勿論、これはこの国民経済等もだんだんとふくらんで参つておるというような関係から、これは当然なことでもございますがだんだんと医術、医学が進んで参りますに従つて、医療費も逐次高騰して来ておる。又一方におきましてはいろいろ社会保険というようなものが発達して参りまして、医療の利用の途もいろいろと広く開かれて参りますものですから、そういう関係から逐年増加の勢いにあると思うのであります。
○竹中勝男君 ちよつと今の点の、無論プラス、マイナスという点から言えば、医療費の負担が国民に殖えても、医療内容がよくなればそれはもうプラス、マイナスの点から言えば何もないということに、結局いいということになるわけだと思いますが、併し今国民が心配していることは、今医務局長が言われましたように、直接大した増減はないと、医薬分業によつて医療費の増減が直接は余りないだろうと言われることのうちで、減になつたら
○草葉国務大臣 これはただいま申し上げましたように、医薬分業によつて医療費の国民の負担が多くなる、かつまた不便になり、不合理になるということはいたさない、そのためには具体的にどうして行くとかいう問題が根本問題である、従つて審議会を設置する一つの目標、これは不便という点におきましては目標になつて参ります。医療費の問題につきましては新しい医療費の配分の問題等が検討されて参る点でございます。
○滝井委員 医薬分業によつて医療費の増額なり、あるいは変化がないということが、これが今も大前提になつた。そうしますと、分業によつて医療費に変化がないということになりますならば、一応その前提に立つた場合に、今度は四万ないし五万の現実というものはどうなるのかということです。
それからまた私は校長の立場から、教員が組合運動をするのやはり教師の良心だということを先ほど申し上げましたけれども、お母さんでも自分の子供がけがをしてあるいは病気になつて医療費がないという場合には、やはり自分の一家の主人なら主人に要求すると思うのです。それをしない教師というのは、よほど鈍感な良心のない教師ではないかと思うのです。
その対象から除外されておりますところの数千万の人たちは、デフレ政策の犠牲となるのであるから、生活困窮によつて医療費にも当然事欠くようになるのであります。一日も早く対策が必要であるのにかかわらず、何らの予算的措置が講ぜられていない。複雑多岐に亘る医療保険を単純化し、小企業にも社会保険の適用範囲を広め、あまねく全国民に医療を開放すべきと思うが、その対策ありや否や。大蔵大臣、厚生大臣に伺いたい。
従つて医療費も当然他の地区に比較して高くあつてしかるべきであるという考え方のもとにできているものでございますが、今日しさいに物価指数等を検討いたしますると、この考え方は若干歴史的なものになつてしまつておりまして、私ども自身が、実は現在の甲地、乙地の区分が、そうした物価指数と本来あるべき理由から考えました場合には、幾分不合理の点ができて来ているということを認めているのでございます。
○岡(良)委員 これは局長に言うまでもないことですが、単価の安いということは、医者の収入が低くなるという意味でなく、こういう単価では良心的な治療ができないということに中心があるわけで、安く安くといつてほかのものと違つて、医療費は値切つたからといつて、決して値切つただけのものが報いられるものでないので、その辺は保険行政の重要なる問題として十分われわれの気持も御了承いただきたいと思います。
若し足らないとすれば、ここに独立採算制をとつて行かなければならん、従つて医療費が嵩むということが今反対側から非常に強く言われているのでありますが、この点はよほどよくお考えになつて頂かないと、結論的に赤字が出るということがはつきりわかつている折に、この医療費が高くならないということはどうも言えないと思う。
従つて医療費の本年三月末における未払額約一千三百万円もありまして経営困難な実情であります。
○江口参考人 医薬分業によつて医療費が上るか、あるいは現在程度においてとどまるか、ないしはもつと安くなるか、こういうようなことにつきましては、ずいぶん研究もいたしましたのですが、なかなか結論という結論を得られませんで、多分上るのではないかということになつたのであります。
従つて医療費が例えば高くなるとか、安くなるとか、プラスになるとか、マイナスになるということはまだ決定の時期に達しておりません。この前の診療報酬調査会、又医薬制度調査会においても、そういうふうなところまで進んでおらなんだ。
従つて医療費の十分な支出が国民としては堪えられない、従つて今日のままのほうがいいのではなかろうかという御議論がございましたが、分業をやつておりまする国は世界中でアメリカだけではないのでありまして、今日におきましては日本と同じような窮乏の状態にあると考えられるところのヨーロツパの各国はすでに分業をやつているのだということを考えてみますると、分業が技術面におきまして、又医療費の合理化におきまして飛躍的な
却つて医療費は考え方によつて安くなるのではないか。分業になつたら医師、薬局が近くにあればよいが、今のところでは不安である。民情と民意に副つて考えてもらいたい。県地方労働委員のかたは、現在のままの状態で処方箋の発行ができるのであるから、強制分業は国民の感情に反する問題である。医師の調剤ができんということは不安を持つ。
医薬分業によつて医療費が高くなるか安くなるか。又国民は便利か不便か。医療内容はよくなるかどうかについて、各階層の国民の意見を聴取したのであります。又一般傍聴人は二百二名に及びましたのでありますが、この諸君からもあとで書面によつて意見の提出を求めたのでございます。先ず参加者の公述に入る前に、本員より医薬分業に関する今回の改正法案の経過並びに法案の内容についての概略、要点の説明をいたしました。