1954-02-16 第19回国会 参議院 労働委員会 第5号
物価は上げてはならんという考え方からしてれ一応争議なんかはしないで、会社側の出す給与というものを大体話合いによつて労働組合側は呑むべきである、こういうようなお考え方なんですか。
物価は上げてはならんという考え方からしてれ一応争議なんかはしないで、会社側の出す給与というものを大体話合いによつて労働組合側は呑むべきである、こういうようなお考え方なんですか。
これはあなた方から言うと、傷害罪があつたから取締るのだ、あるいは不法侵入があつたから取締るのだということになりますが、会社側から言わせますと、ある程度団交を拒否する、そうすると必ず問題が起る、そうすれば警察が出て来る、それによつて労働組合側は必ず取締りを受けるであろうという物の考え方が非常に強いと思うのです。だから必要以上の組合に対する会社の攻勢が出て来ると思う。
この際大いに追い込んで行つて、労働組合側の行動力を萎縮せしめて行く、こういうことが実はうかがわれると思うのです。これは、さらに具体的な問題を通して検討を要すると思いますけれども、一応そうえ見る。そうすると、ちようど私どもから考えますと、国家公務員法以来だんだん労働者の行動権を圧縮して来て今日に至つているわけですが、つい最近にスト規制法がああいう形で無理押しに通過された。
国民多数の世論に反し、あえて政府がこの法案の成立を強行するということは、その反動的政策の上に却つて労働組合側の争議行為を激発せしめる結果となると思いますが、この点については、労働委員会において委員側からどのように質問をされ、政府はどのように答えられたかを御説明願いたいのであります。
○小坂国務大臣 目的とおつしやいますが、私どもは、こうした争議というものは行き過ぎであるという社会通念が成熟しておるという考え方を持つておるのでございまして、何もこれによつて労働組合側の争議権を剥奪しようというような考え方は持つておらないのであります。
従つて、労働組合側としては、団体交渉の能力がない当局を乗り越えて、その能力を持つておるであろうと思われる政府または国会等に、当然交渉して来なければならないという事態が出て来るのであります。これは非常に重大だと思う。われわれはそういうことのないことを希望しますが、もし先般来のようなことがあるといけないので、この点は総裁にはつきり聞いておきたい。
従つて労働組合側としましては、過去における警察が、こうした労働運動の先ず世界の常識として行なつておるものにさえもいろいろと干渉をし圧迫を加えて来たというのが過去の例でありますので、従つて労働組谷運動に携わる者としましては、そういう危険に陥ることを最も恐れておるわけであります。又警戒しておるわけであります。
従つて労働組合側としては、相当慎重にこの問題を決定しておるわけであります。決してあなたのお考えになるように、簡單に労働組合が争議を決定するなんということはあり得ない。ましてや輿論のこれに対する反撥もありますから、その点も考慮して決定しておると思う。
言い変えるならば、却下されることによつて労働組合側が不当にその争議問題に対する態度について何といいますか、後退を余儀なくされるといいますか、或いは労働基本権の制約を受けるということにならざるを得ないと思うのですが、若しそうだとするならば、非常に重大問題でありまして、我々としてはそういうふうな労働基本権の調停申請却下、而も事前に十分に労使間に話合いが行われなかつたということの理由だけで、これが行われるということになりますと
従つて労働組合側においても、自主的に十二日のストを回避するかどうかはやはりきめてもらうように、十分愼重な態度で考慮をしてもらいたいというふうな態度をとつたのであります。
私どもは先般数回に亙つて労働組合側と資本家側との代表者の出席を求めてここで経過の陳述を聞いたんでありますが、その我々の聞く点は、あれが十日間のストライキであの条件で解決付くものが、何故にストライキに入らなければならなかつたのであるかということが、我々労働委員としては重要なる問題でありまして、その経過においてどちらがいい、悪いという問題は、これは他の者が然るべく批判し、検討して批判されるべき問題であります
しかしながら理論上の問題として、それでもその裁判が政府の見解と違つて、労働組合側の主張するごとくに勝訴になつた場合はどうするか、こういうお尋ねでありますが、私どもは万々さようなことはないと考えております。でありますから、なつた場合のことを今からそう考えておる必要もないと実は考えておるのであります。
今菅家委員は労働者側が乱暴狼藉を働いたと言つておるが、あなたは郡山市の浜津鉄鋼所の当時の爭議を見ておるかどうか知らぬが、あのときは私は直接立会つておるが、会社側では斎藤某、さらにもう一人の無頼漢を雇つて、労働組合側が正当な作業を続けようとするときこれを阻止し、あまつさえ新聞に発表になつている通りに、副組合長が警察側から頭を傷つけられて、そうして労働組合の二、三の者も会社側の連中から傷つけられておるという
○本田證人 それは矢郷炭鉱あるいは壽炭鉱、隣縣の茨城縣の高萩炭鉱、これが共産党の指導によつて、労働組合側と経営者側との対立がはげしいということは、私ばかりでなく、地方の人たちもそれらの点について承知しておられることだと思います。
從つて労働組合側といたしましたならば、旧交番から新交番に移ることによつて、そこに人的余裕ができる。從つてこの余裕ができることは、この行政機関定員法によるところの首切りの第一段階をなすものである。こういう考えから労働組合側としては反対しておつたというぐあいに私ども感じておりました。
ところが当時われわれは、そういうものをつくつても、結局そういう中へ入つて行けば、業種別平均賃金策定の範囲内に終つて、労働組合側の主張は通らないというので、全官公廳八組合のうち、たれもが賛成しなかつたのであります。ところが当時國鉄労働組合の一部の幹部諸君がこれに入られたのであります。
たとえば通勤費とかいろいろなものに影響して、とてもこれではだめだということになつて、労働組合側として、運賃をいじつたその事実だけで、労働爭議ではありませんけれども、実質賃金の値上げということが必ず出てくる。だから、私どもはそういうことをせずにできるだけ率を少くしておいて、そういうような労働組合関係も納得させて、三千七百円ベースを維持する。