1954-04-19 第19回国会 参議院 内閣委員会 第23号
ただ一々のケースにつきましては非常に困難なこと、いろいろ関係者がうそを言いましたり、集団で入つて参りましてお互いに連繋をしまして本当のことがどうであるか、例えば朝鮮で親が死んだと申しましたけれども、そういう証拠が上つていないというようなことで審査にはなかなか苦心をいたしますが、いろいろその人の性格或いはその人がどの程度うそを言つているか、或いはその人たちが曾つて前科があつたとかというようなことで一々
ただ一々のケースにつきましては非常に困難なこと、いろいろ関係者がうそを言いましたり、集団で入つて参りましてお互いに連繋をしまして本当のことがどうであるか、例えば朝鮮で親が死んだと申しましたけれども、そういう証拠が上つていないというようなことで審査にはなかなか苦心をいたしますが、いろいろその人の性格或いはその人がどの程度うそを言つているか、或いはその人たちが曾つて前科があつたとかというようなことで一々
うまでもありませんが、何らかの方法でこの刑法第三十四条ノ二の改正の趣旨を、たとえば検事長の会議であるとか、検事正の会合であるとか、あるいは司法警察官の会議であるとか、そうした御懇談の場合に、前科者を社会的にほんとうに保護してやるところの方途について、法務大臣に直接指揮監督権があるかどうか承知しておりませんけれども私は最近まで司法保護更生審議会の委員をやつておりましたので、特に法務大臣の御配慮によつて前科者
粗漏になつて来る、従つてわが日本の国におきまして今最も国民から信頼を受けておる司法権の独立と、裁判の権威というものにつきましての観念が国民から失われ行くというようなおそれがありまするならば、私はむしろ略式命令で、相当の期間がかかりましても、やはり被告人の納得と了解のもとに行われる裁判が必要だとかように考えておりまして、裁判に対する国民の信用というものが、かように簡単に物を片つけられて行くことによつて、前科
人を調べてみますと、刑期三年以下で入つている人が八千人あれば、三年以上が千人という数でございまして、そのうちには執行猶予中の人もおりますが、刑期も短い、犯した罪も大して悪くないが、いかにも保護者がない、監督者がない、何回検察庁で起訴猶予にしてもまたすぐにやつて来る、こういうような者については、裁判所においてやむを得ず実刑を科しておられる人があるのではないか、さようなために相当多数の人が刑務所に入つて前科者
従つて前科の数から言いますと、運転手のごときは前科十何犯というようなものが実はあるわけであります。これらの問題を前科者として取扱うということになつて参りますと、非常に大きな前科を背負うことになつております。
彼ら自身においては、刑務所に行つて前科者だというので英雄視される。それで日本共産党が明らかにこういう破壊分子、殺人、強盗をした悪質分子を擁護し、養成する限りにおいては、これはほんとうに日本を思うところの同志であるかどうかということを私どもは思わざるを得ないし、同時にそういう日本国家において、私たちは私たちの生命、財産を日本の政府にまかせられないと感じております。
長い間日本に住んでおつて、前科を犯したことのないような者は、大体この条件に当てはまる、素行善良であると認定するとおつしやいます、その通り政府の御解釈として承つておきます。
いろいろの條件を付して刑の執行後警察官をして監視せしめて、そうして旅行とかその他に対してそれぞれ許可を受けて、その監視の違反によつて前科者となつた者は大変な数に上つておる。監視法違反という者が大変な数に上つておつて、つまり保護観察というのですが、警察官の観察、これはまあいい意味になつておりますけれども、この観察制度というものは、もうすでに試驗済であつて、而も非常に惡い。
○湊証人 それは疑わしいと思うものは、われわれ檢察当局に行つて前科を洗つたこともあります。それは疑わしいと思つた場合です。一應信頼できると思えば、たとえば預金通帳の数字などを調べて、檢事局のおやりになるような方法でトレースするということは、金庫としてできないと思います。
申し上げるまでもなく、恩赦の恩典を受け、または前科抹消の刑法の適用を受けることによつて前科のなくなつた者については、もちろん第五條の第四号は適用されないのであります。
しかしこれでもなお畫一的であるということは免れませんけれども、これはもともと一一具體的情状を審査することなく、法律上自動的に前科を抹消せんとする規定の性質上、やむを得ないところでありまして、この規定の定むるわく内において、またそのわくの外において、具體的事情によつて前科を抹消することは、別に恩赦法の定むる恩赦作用の有效なる運用に期待するわけでございますので、さよう御了承をお願いいたしたいと存じます。
從つて前科の刑の重い者は、刑の消滅についても相当長い期間を経過しなければならん、軽い前科の刑の執行を終えた者は比較的短い期間の経過によつて刑の言渡の効力を失うというふうに差別して考えることが、原案よりもむしろ妥当であるようにも思われまするので、政府当局といたしましては、衆議院の改正案に対して贊成いたしたいと思うのであります。
刑法改正にあたりまして、この問題がとり上げられ、しかも罰金刑の前科抹消にあたりましては、五年という短かい期間の経過によつて前科の抹消をなすことにいたりましたことは、國民の要望に応うるものであると信じまして、私たちは修正案を提出した次第であります。