1953-03-04 第15回国会 衆議院 外務委員会 第22号
できるだけやらせない方向に持つて行つて列国の足並をそろえて行きたい、こういうお話としか私は承ることができなかつたのであります。この行き方ボはたして日本の立場において、大局的に見ていいのか悪いのか、こたは非常に議論のあるところであろうと思うのであります。われわれが将来の中共ということを考える場合に、なるほど朝鮮事変はあるに違いない。
できるだけやらせない方向に持つて行つて列国の足並をそろえて行きたい、こういうお話としか私は承ることができなかつたのであります。この行き方ボはたして日本の立場において、大局的に見ていいのか悪いのか、こたは非常に議論のあるところであろうと思うのであります。われわれが将来の中共ということを考える場合に、なるほど朝鮮事変はあるに違いない。
従つて列国と同様の立場でやる。これは決して追従でもなければ方針がないわけでもない。そういうつもりで初めからやつておるわけであります。
先日も私もモリブデンの点について質問いたしましたが、本日は又硫黄のことについても生産の増強ということによつて、列国との協力を進めて行こうというお考えでありますので、この両方の政策が実施せられましたならば、決してこの法案が、一部で懸念されるような惡い結果をもたらすものではないというふうに考えられるのであります。
従つて列国が労農政府のその政策を承認しなかつたということが、長い間結局ソ連が列国による承認を得られなかつた大きな原因であります。そのときは革命によつてできた新しい政府によつて、国際法の原則を無視して、承継しないという言葉を言つたわけであります。
併しこれはよくお考えを願いたいと思いますことは、果して軍備を持つておる国が安全な保障をせられるか、軍備によつて国の安全が保障せられるか、これは過去の歴史において甚だ明瞭であると私は思うのでありますが、軍備の競争が始まつて列国が競うて軍備を持つということが、やがてその国の安全を阻害し危うくする、或いは国際の間を危うくする、国際の平和を危うくするということは、これは歴史が証明して甚だ明瞭であると思うのであります
即ち列国の、或いは世界の日本に対する信頼、或いは日本は平和を以てその国是としておるという日本の国家及び国民に対する信頼、これによつて列国が日本の外交に、日本の政策に信頼を置いておるということが、日本の安全保障であると私は申すのであつて、決して相互信頼が自衛権と相矛盾するものではない、自衛権と安全保障と矛盾はしておらないということを申すゆえんであります。