1954-11-06 第19回国会 参議院 決算委員会 閉会後第17号
それから更に第三の質問は、こういうことで権限が委譲されることによつて、従来建設、農林、運輸等の場合に、もうしばしば行われておつた災害復旧等に対する過大見積、補助金をたくさんとりたいという、そういつた地方的な意欲を大きくこそすれ、小さくすることは恐らくあるまいと、こういうふうに我々は決算委員会の過去のたくさんの事例から判断されるわけですが、そういう危険性というものは、文部省では全然この法律を作られたときに
それから更に第三の質問は、こういうことで権限が委譲されることによつて、従来建設、農林、運輸等の場合に、もうしばしば行われておつた災害復旧等に対する過大見積、補助金をたくさんとりたいという、そういつた地方的な意欲を大きくこそすれ、小さくすることは恐らくあるまいと、こういうふうに我々は決算委員会の過去のたくさんの事例から判断されるわけですが、そういう危険性というものは、文部省では全然この法律を作られたときに
そうなつて来ると、今言つた災害復旧なり冷害対策、これは当然やらなければいけませんが、もう一つ仲裁裁定ということで、ここに八億数千万円のやはり財源が必要なわけであります。そういう現実の事態が起りながら、それに対する顧慮を怠つて十億の一般会計繰入をするということになると、独立採算制というような原則からすると、ちよつとおかしいのではないかというような実は疑問が出て来ます。
からということになると、而も財源がありながら一月ときめて、それで余つたものを一般会計に繰入れることになると、理論としては先ず仲裁裁定通り八月からやることにして、その他災害復旧等にも応分の支出をして、それで或る程度余つたものを出すということであれば、これは筋も通るし、又私どもの見るところでは、林野会計の黒字というものが企業経営の合理化というよりも、むしろ一般の木材市価の高騰という他の原因から起つて来ますから、今言つた災害復旧
このように、何年も残つた災害復旧費は、どの程度本来の意味で使われるかどうかという問題であります。特に耕地災害のごときは不明瞭きわまるのでありますが、土木災害の場合においても、このような数年前の災害を復旧する場合、はたして工事費本来の目的に使われているかどうか疑問がないでもありません。過年災のうちにはこれを整理してもよさそうなものがあるのであります。
こういう例に徴しまして、今まで五年間くらいかかつておつた災害復旧のやり方を、せめて三年くらいでこれを処置して行かなければ、実効が上らないと考えますので、財務当局といたしましては、現業省からいろいろと要求があつた場合は、この二つの点については相当勘案を願いたいと考えるのでありますが、これについて大蔵当局のお考えを伺い、さらに要望をいたしておきたいと考えます。
うまく行こうはずはありませんが、私は現在の予算編成の中からも二十億という、しかも筋の通つた災害復旧費は出し得るという確信を私自身持つておるのであります。私がもしも主計局長であつたならば、断じて二十億組みます。
ただ併しながら一〇〇%立派な工事であるというわけに行かないのでございまして、皆さんのほうから御注意を受けつ又我々が一生懸命仕事をして参つたならば今年でき上つた災害復旧工事が来年すぐ壊れてしまうというようなことはないはずであります。極めて顕著な例外でございますが、原則としてあるべからざることである。
併しそれを国が負担するにつきましても、国の負担の仕方でありますが、これは国の財政計画との関連を考えまして、例えば過去三年間の国庫の負担しておつた災害復旧費の平均くらいは国の予算に計上して貰いたい。
勿論相当被害は多くありまするが、今言つた災害復旧事業というような関係で、その村には或る程度の現金が落ちる。ところが全然海水を冠つた所は土木工事を起すこともできない、もう茫然自失している。今度の取手附近でも、ここでは相当の工事があります。ところが少し遠隔地に行けば田畑は長時間に亘つて荒され、稻は真黒になつて枯れておる。田畑は原形は残つておる。