1953-12-12 第19回国会 衆議院 水産委員会 第3号
親代々三百数十年にわたつてろをこいで行つた漁場ですよ。それに二十トンくらいの船を連中は借金をしてつくつておる。借金をしてつくり、借金をして仕込みをして出かけて行つて、それが拿捕されている。その借金を返さなければならないのに、その代船を、普通の金利で金を貸してやるからそれでつくつたらいいだろうといつて、それができますか。それは金持の言うことですよ。
親代々三百数十年にわたつてろをこいで行つた漁場ですよ。それに二十トンくらいの船を連中は借金をしてつくつておる。借金をしてつくり、借金をして仕込みをして出かけて行つて、それが拿捕されている。その借金を返さなければならないのに、その代船を、普通の金利で金を貸してやるからそれでつくつたらいいだろうといつて、それができますか。それは金持の言うことですよ。
従つて私どもはかねがね直接に不動産部長にもその他係の方にもよくお話を申上げておるわけでありますが、先ほどからお話のように、水産研究所その他の資料を以てこれを調査するといつてもそれはなかなか、恐らく一年かかつても三年かかつても解決しない問題だと、併しながらその従来働いておつた漁場において働くことのできない事実は、これは歴然たるものである。やれないのだからこれはもう取れないにきまつている。
だからそこの間のむしろ詳しい県別の融資補助を決定した額というものがここに現われて来れば、松浦委員が言われたような問題から、成るほど十四億と出ているが、実際は今言つた漁場の損害というものは別に考えて、これは流木関係なんだという解釈がわかるわけです。
こういうような実情からいつても明らかでありますし、またわれわれが経験しておるところの、従来さばだけをとりに行つた漁場で、その後その漁場にいわし網が進出した、そのためにさば網が昼間全然いけなくなつた、こういうようなあまたの事例から考えましても、いわし漁業の発達したところの漁場におきましては、昼間だけではどうしてもさばまき網というものは経営ができない。
というような、そういう漁法を制限するという、漁法の制限が第三の事項として予想されますが、更にもう一つの点は、現在の以西底曳等で取つておりますような漁船の数を制限をする、まあこういうような幾多の事項が考えられると思うのでありますが、勿論これは漁場によつて今言つた制限のフアクターはいろいろ違つて来ると思うのでありますが、まだ具体的な交渉が全部始まつておりませんから、詳細はわからんにいたしましても、今言つた漁場
そういう意味で私は北洋なり或いは東海、黄海方面の従来やつておつた漁場で安心して操業ができれば、そういう不安は相手国に対しても相当これは解消されるのではないだろうか、という意味で先ほど申上げたわけであります。
そして、その多くは日本人によつてなされておつた漁場であつたと存じます。今後独立いたしました朝鮮の漁業につきましては、お話のように、従来とも日本の漁業家が強い経験と体験を持つておりますから、十分相談し合つて進めて参りたいと存じます。
これが中心になりまして、その白紙に帰つた漁場をどう使うかということを検討したわけであります。それが漁場計画という形になつております。これが大体本年の六月一杯でまとまりまして現在それを公示して、それについて誰にその計画された漁業権を免許するかという審査にかかつておるわけであります。
これは海上保安庁としては、その行政の性質から言つて、当然やるべき範囲のお仕事であつて、これを海上保安庁がおやりになつておるということはよくわかつたのでありますが、私どものさらに重視いたしますのは、漁業の立場から言いまして、一般船舶航路以外の、いわゆる漁業上これの掃海が全きを得なければ、わが国の敗戰によつて狹くなつた漁場の高度の利用ということができない。
なお今まで私の説明中しばしば漁場管理という言葉を使いましたのは、実はこの法律で使つております漁場より少しラフに使つたわけでありまして、ほんとうはその場合使つた漁場という意味は、漁場権の漁場の意味ではなくして、もう少し廣い意味の水面というわけでありまして、水面管理と言えばもつと正確かもしれませんが、水面と申しますと漁場以外にいろいろ水面を使つております。
今日の漁場の利用の実態は、幾多の自然的な悪条件を克服し、いろいろな技術的な点を改良し、経営の面におきましても、いろいろ容器を加えて、自然にいろいろな条件に順応して、調整、されてでき上つた漁場の利用の実態であります。これを二年間に新しい漁場計画を立てろということは、漁民諸君の言葉をかりて言いますならば、官僚の机上プランである。
現行漁業制度の根本的欠陷といたしましては、先ず第一に旧來の慣行をそのまま固定化していること、第二に個々の漁業權を中心に漁場の秩序が組立てられて、漁業生産力を挙げるために不可欠な相当廣い水面を單位とした総合的な計画性が持ち得ないこと、第三に漁業權の物權としての性格に伴う弊害の面が顯著に現われていること等が挙げられるのでありますが、これらの欠陷によつて行き詰つた漁場関係を整理いたしまして、漁業生産力を発展