1954-04-12 第19回国会 衆議院 人事委員会 第13号
ところがこの人事院の職務権限は、今総裁御指摘のように、官制大権を持つておつた明治憲法のもとにおいても、枢密院の諮詢事項になつておつて、常にその行き過ぎを是正する運営がなされておつたということでありますが、今まで日本の国が一番行き過ぎをやつた一つの、大東亜戦争までの内閣の政治の一番大きな欠陥は、その官僚の機構が非常に強力であつて、独裁政治へ加担したことであります。
ところがこの人事院の職務権限は、今総裁御指摘のように、官制大権を持つておつた明治憲法のもとにおいても、枢密院の諮詢事項になつておつて、常にその行き過ぎを是正する運営がなされておつたということでありますが、今まで日本の国が一番行き過ぎをやつた一つの、大東亜戦争までの内閣の政治の一番大きな欠陥は、その官僚の機構が非常に強力であつて、独裁政治へ加担したことであります。
で財政の極めて窮乏しておりましたときに、松方蔵相が就任せられましたが、このときには太政官札以下六種の不換紙幣の発行がありましたのと、西南戦争によつて紙幣が非常に濫発せられておつた。明治十一年末には一億三千九百余万円の巨額の紙幣の発行というものがあつたのであります。
これは言うたことでありましようけれども、運輸委員会としてもう一ぺん列挙しておきたいのですが、太平洋海運では、小笠原蔵相が取締役であつたとか、あるいは新日本海運では大野伴睦が取締役で、有田二郎が監査役であるとかないとか、あるいは新日本汽船では山縣勝見が社長であつたとか、山下汽船では青木一男が顧問であつた、明治海運では内田信也が社長である、協立汽船では向井忠晴が監査役である、名村汽船では有田二郎が取締役
これは日本が勃興期に入つた明治において、資本の蓄積の乏しかつたときにこういう関係があつたということをごらんくださることによつても、ある程度理解ができるのであります。あるいはまたアメリカのごく初めの、独立以後においての資本蓄積のなかつた当時を考え、こういう大きな仕事をして、それが失敗するか、あるいは国が初めて生れるか、そういうようなあとにおいては、どうしてもある一定期間こういうことはやむを得ない。
ただ昔はそれについて財産権を認めないから、昔の憲法には財産権の不可侵ということは非常に大きくあつて、我々が学校で習つた明治憲法にはそれは書いてあつた。ところがその後社会情勢が加味しまして、その財産権というものは絶対的のものじやないぞ、そこに制限をするぞという第二項の意味があるから、これは一体憲法にも書いてあると思うのですね。
我々が北海道に入つた明治四十四年頃に、蔭木になるのは伐採しなければ作物がとれないから伐つてもいいのだというので、実は伐つたのです。そうして十二年くらい経つてから、これは盗伐だというので罰金を払つたわけなんですが、私に言わせると、どうしても自然的に何十年かの間には蔭木が出て来るわけです。