1954-05-06 第19回国会 参議院 外務委員会 第28号
○佐多忠隆君 こつちの輸出品、例えば繊維、雑品等々をお挙げになりましたが、金額の相当張るものについて税の関係が各品目別にどういうふうに変つて行くのか。従つてその関係上約一千万ドルかの増になるとおつしやるのはどこらでどうふえるというようなお見通しをつけておられるのか。その辺をもう少の正確に。
○佐多忠隆君 こつちの輸出品、例えば繊維、雑品等々をお挙げになりましたが、金額の相当張るものについて税の関係が各品目別にどういうふうに変つて行くのか。従つてその関係上約一千万ドルかの増になるとおつしやるのはどこらでどうふえるというようなお見通しをつけておられるのか。その辺をもう少の正確に。
この原因は世界経済の正常化、またイギリスの輸入抑圧、またこつちの輸出抑圧等の影響と、国内的に申しまして年度の切りかえという関係がありまして、政府資金の散布がまだ十分行つていない、こういうふうないろいろな原因、また昨年の春までの痛手がだんだん出て来て、ちよつと萎靡沈退しておるのじやないか、こういう一時的な現象もございますが、私は大体正常化の道を歩んでおると考えております。
そうではなくて信用状が向うから送られて来る、いわゆるバイヤーとの間にまあ商談ができまして、そうしてこつちの輸出業者のところに注文が来る、そうするとこれから輸出品を集荷する、あるいはこれの製造を発注する、こういうことになる。その場合のいわゆる貿易手形、貿易の前貸金、輸出前貸金、これが世間に言う貿手でございます。それの金融についてとかくの不円滑がある、ただいまこういうお話を承るのです。
こつちの輸出するものが関税がかかり、向うから輸入するものが関税がかからないということはおかしいと思うのですが、この点について最近新聞でも問題になつているようですが、この実情はどうなんでしようか。今後それが永久にそういうふうに関税がかからないようになると非常に重大な問題になると思うのですが。
そうすると、それ以上向うは輸入を急いで呉れなければ、即ちこつちの輸出ができなければ、もつと買えば今度ドルで買うのであります。向うはドルが欲しいよりも自分の輸出品がそういうふうに買われて参つて向うに貸しになつてしまうのを損だと考えるのでありましようから、こつちの輸出、向うの輸入を向うは急いで来る。
これはなぜかというと、消費者が買う値段の五分の一、そのあとは運賃その他で、向うの関税もありましようし、或いは向うの卸売業者、小売業者の利益も入つて来る、そのうちの例えば運賃が少し下れば、こつちの輸出価格を三十ドルか二十五ドルにしてもよろしい。三十ドルにしても、向うの売値は違わない。そういうところに運賃とか、そういうものの要素が非常にある。