1980-11-07 第93回国会 衆議院 社会労働委員会 第7号
所沢市富士見産婦人科病院の常軌を逸した乱療事件や、今日なお後を絶たない救命救急患者のたらい回し事件等をして、これらは今日わが国の医療行為の氷山の一角であると見られていますが、一方、十兆円を超える国民医療費の支出を余儀なくされているのであります。しかも加えて、医療行為の基本である患者と医師との信頼関係は、いまや地に落ちています。
所沢市富士見産婦人科病院の常軌を逸した乱療事件や、今日なお後を絶たない救命救急患者のたらい回し事件等をして、これらは今日わが国の医療行為の氷山の一角であると見られていますが、一方、十兆円を超える国民医療費の支出を余儀なくされているのであります。しかも加えて、医療行為の基本である患者と医師との信頼関係は、いまや地に落ちています。
すなわち、本案は、国民が現在本当に苦しんでおるところの差額ベッドの問題だとか、付添看護料の負担の問題、救急医療のたらい回し事件等、あるいはまた国民の総薬づけとでも言うべき薬の乱用、あるいはまた医療過誤、こういうような国民の命と健康を守ることとは逆行しておるような現状を放置しておいて、医療に対する基本的な展望がないまま、財政対策だけで今度の改正案が出てくる、結局国民に負担だけを強いるという改悪になってくるわけでございまして
今日、たらい回し事件等が起こるたびに、私は身を切られるように責任を痛感するわけでございますので、したがいまして、この問題について今後改善を図らなければならないということで、いろいろ今日問題を検討し、前進させるべく努力をいたしているところであります。
ただ、従来のいろんな事例、いわゆるたらい回し事件等、そういった事例をよく見てみますと、消防関係のいわゆる搬送関係の方と、これを受け入れる医療機関側との連絡、このいわゆる情報システムと申し上げましょうか、そのインフォメーションシステムが必ずしも十分作用していないというような点もあるようでございまして、従来もそういった点につきましては、両省相協力いたしましていろいろ対策を講じておったところでございますが
○石丸政府委員 この救急告示医療施設の全国的なマクロの数字につきましては、先ほど御答弁申し上げましたように、大体安定した数字を示しておるのではないかというふうに考えておりますが、やはり現実問題として、いわゆる患者のたらい回し事件等が発生している、こういう現状を見ますと、地域的なアンバランスが非常に大きいのではないかというふうに考えておるところでございまして、そういった点につきましては、なお今後十分なる